YouTubeで観たホラーです。
2022年制作、日本の実話系心霊ホラーです。
本編はYouTubeで観れます。(無料でいいんです?)
【あらすじ】
動画制作グループのフィッシャーズのリーダー、シルクロード氏。
数々の心霊系動画を撮る彼は、私生活でもたびたび幽霊を見た。
それは高校時代に遭遇した恐ろしい心霊体験のせいだと、彼は語る。
【ひとこと感想】
二部構成な上にこれまでの心霊スポット凸動画もつまめる、お得なホラーエンタメ。
※全力ネタバレです。
【3つのポイント】
①可愛い姪っ子の推しです
②昼でも怖い探索パート
③ツボを押さえたドラマパート
【①可愛い姪っ子の推しです】
自分には姪っ子たちがいます。甥っ子たちもいます。
とても可愛いです😘(突然の自慢)
御多分に洩れず、YouTube好きです。
ヒカキンさん、ボンボンTVさん、そしてこちらのフィッシャーズさん。
そちらのリーダーの方が作ったそうで、「これ見て〜」と言われました。
よっしゃ、おばちゃん見たろ😉
となるのは自明の理です。
いざ鑑賞してみますと、
・心霊スポットの探索パート
・過去回想のドラマパート
その二部構成で、ものすごくお得なホラーのデラックス弁当でした。
【②昼でも怖い探索パート】
シルクロード氏が『どんなホラー映画を作りたいか』というMTGから始まります。
つまりこの映画です。いいですね。こっから既にドキュメンタリータッチを匂わせています。
そこから突然拉致されて目隠しされて車に乗せられます。
この容赦のなさと人権のなさと本人がそれを受け入れている感じ、まさしくYouTubeって感じです。
着いた先は栃木県の山本園大谷グランドセンターという、元娯楽施設の廃墟。
絶対に干上がらない水たまりがあり、
それに触れると一週間以内に死ぬ。
という怪談があります。
最初、室内にあるのかと思ったらまさかの屋上。
それで干上がらないのは確かに不気味。
探索しながら、シルクロード氏が今まで行った心霊スポットのハイライトが流れます。
大阪の犬鳴トンネル、横浜(?)の心霊橋、元処刑場の東池袋公園。
そんな彼が最も何かいると感じたのは、『自宅』だと言います。
日常的に何かを感じるそうです。
どうして幽霊と縁深くなってしまったのか、その過去回想が始まります。
【③ツボを押さえたドラマパート】
高校の修学旅行で、シルクロード氏と仲間たちは自由時間中にフェリーでとある島へ。
島まるごと廃墟というとんでもない場所です。日本の人口問題やばい。
そこで赤い服の女の子に手を振られ、
廃工場で心霊写真を撮り、
謎の赤い石を持って帰ってしまったばかりに、
彼らは呪われます。
( ・ω・)<数え役満やないかーーーーい。
自ら呪われに行っとるがなと思いました。
彼らはきっとホラー好きなのでしょう。
おそらくホラー映画もたくさん見ているはず。
なのに何故そんなことをするのか。映画から何を学んだのか。
次々と出てくるお化けたち。
次々と倒れていく友人たち。
この辺りは完全にジャンプスケアなので怨霊 音量注意です。
チャリ走行中に白目になって校門と衝突したり、
足が膝からLの形に曲がって靭帯断裂したり、
学校から異空間に迷い込んだり、
果ては三人がかりで通せんぼしたり幽霊が強すぎる。
虫も出たりとツボをいちいち抑えていて嬉しかったです😊
霊感のある先生(『来る』の柴田理恵さんみを感じる)が出てきて、すべて石が原因であると説きました。
何度も彼の前に現れた赤い服の女の子は、シルクロード氏に警告を与えていた――って、
( ・⌓・)<だったらもっと普通の顔で接してくださいよ!
最後とかめっちゃ歯軋りして歯もボトボト落として怖かったでしょうが!
(そう思った直後、もしかして伝わらなくて悔しかったのかもと思い直しました)
最後は石を処分して、めでたし――と思いきや。
先生:「これはただの心霊体験じゃない」
「この石に長く触れたことで今後のあなたの人生は大きく変化する」
もうどうにもならない、と言いたげな表情で、彼女は告げました。
【まとめ:心霊動画を撮るのは】
ドラマパートの余韻が非常に素晴らしい。
フィッシャーズさんが数々の心霊動画を撮る理由を知った後、ひとつの不安をもたらします。
シルクロード氏が心霊動画を撮るのは、
本当に彼自身の意思なのか?
何か別の、まっくろでかたちの無い何かが、彼を操っているのではないか?
そんな疑問です。
(ですが、そんなジワ怖余韻は探索パートのラストで吹っ飛ぶのでご安心ください)
(エンタメらしい気遣いで好き)
【おまけ:もっともギョッとするセリフ】
探索パートにたびたび出てきた、
シルクロード:「ん?」
これ怖いです。BGMも止まるので余計に。
画面の中の人物が、何か違和感を覚えた。何かを見つけた。
それは何? 何? 何なの?
と、不安という恐怖を煽ります。
これも動画ならではのホラー演出。いいなー小説でもできないかなー!
ついでに一番面白かったセリフは、
呪われた石を拾ったシルクロード氏に対して、
友人:「何だよこれ。こんなんじゃ水切りできねぇだろ」
と言うシーンです。和みました☺️
次回は曜日がズレまして2月29日木曜日、
うるう年特別バージョン、
2003年制作、アメリカのスラッシャーホラー、
『ブラッド・リッパー』の話をします。
鳥谷綾斗