人生はB級ホラーだ。

良い作家さんになりたい鳥谷綾斗のホラー映画中心で元気な感想ブログ。(引っ越しました)

映画/ヒトコワ-ほんとに怖いのは人間-1〜3

アマプラで観たホラー感想シリーズ(?)です。

第3弾は『ヒトコワ-ほんとに怖いのは人間-』の1から3です。
2012年制作のオムニバス邦画ホラーです。

全力ネタバレです。

 

ヒトコワ-ほんとに怖いのは人間-
 

 

 

 

 


【あらすじ】
なんやかんやで生きてる人間がいちばん怖いってな!!


①~③のひとこと感想&総まとめです。


【①の全作品ひとこと感想】

『知ってはいけない友達の秘密』
(主人公のクズ描写=「近所迷惑になっちゃうぞ~☆」と言いながら呼び鈴連打が好きです。最後、友達がかわゆくヘロヘロに酔った状態、からの、真顔がシビれる。演技指導いいな〜)

『自分の名前を検索してみたら』
(性描写注意です。ちなみに汚くて萎える方です。これよく作中の動画サイトで削除にならんかったな)

『送り○チガイ』
(タイトルが秀逸すぎていっそ悔しい。(作品のタイトル決めが苦手オブ苦手)ありがちですけど、友達の電話=「お兄さんが言ってたよ」がいい感じにゾクッとさせる)

『あの世からの電話』
(「おっ、にんげんこわいと見せかけて心霊ものか?」と思いきや。企画コンセプトから絶対に外れないオチにする、そのプロ意識に敬礼!)

『親の顔がみたい』←お気に入り!
(完全出オチだけどシュール。たのしいな)


【②の全作品ひとこと感想】

『ペットモニター』←お気に入り!
(スカッとするオチ。不倫課長のクズ描写が特によかったです。「皆の前で理不尽に叱ったけど、オマエなら俺が本気じゃないって理解してくれるよな?」が最高にキモい。
 笑顔→真顔の流れが『非日常から(見せかけの)日常に戻る』という流れそのものを表している。好きな描写です)


『ヘビと初恋』
(悲しいというか、主人公の少年に永遠の負い目が残りそうなオチ。これは長編ホラー映画の主人公のトラウマにも使えそう。メモっとこう。
 ファイナルディスティネーションばりの減速とブレーキを忘れた車)

『二人の約束』
(メンヘラに狙われた……と思いきや。いろいろツッコミどころが多いけど、タイトルがミスリードを誘ってるのまじ優秀。『浮気されたから浮気した』なのか、『俺はいいけどお前は浮気するな』なのか)

『自転車をとめないでください』
大喜利ネタ。こいつぁ一本とられた!)

『共通の趣味』
(暴力描写注意。オチはすぐ分かるんですけど、真相が分かる際の手法が楽しい。あえて説明せずに映像を流すってやつ)


【③の全作品ひとこと感想】

『落しもの』
(のっぺらぼうの怪談を思い出しました。冒頭のJKの描写がいい感じにアホっぽくてリアル)

『見られてはいけない』
(どんでん返しは結構だけど、本人にやれよ! 回りくどいわ! おばちゃんをアレできる気概があるんならできるやろ! とツッコみたい)

『ずっと一緒に』
(ストーカーネタで本人にまったく危害を加えないのは珍しいと思いました。かまってちゃんでキモくてよかったです)

『赤い服を着た女の子』
(胸糞注意(直接的な描写ではなく真相が)。
 某都市伝説のアレンジバージョン。ゆえに途中からオチは分かる。何故人はこういう時にきちんと理由を説明できないのか。つぅか見てないで助けろよ。そのデカい身体は何のためにあるんだよ――って思うけど、ああいう時にとっさに最善の選択なんてできないかもしれない。そしてあのテの犯人は何故さっさと犯行に及ばないのか。狂ってるから?)

『ダイエット』
(生理的嫌悪感注意。たぶん栄養もカロリーもあると思う、と身も蓋もない感想が浮かびました)


【総まとめ】
ひとつひとつは10分程度なので、隙間時間で楽しめます。
やっぱりショート映画×ホラーは相性がいい。
ポイントは、「ちゃんとクズがクズとして描かれている」点です。
それも分かりやすいクズではなく、工夫を凝らし、「うわーいるいる、こういうクズー!」と手を打ちたくなる構成でした。

その辺りが非常に好み。
これもアタリでしたな。
(あと、女子の部屋のセットがちょっとだけ力入ってました。他のショートホラー映像では、寝具やカーテンを見て「あ、ニ●リだ。ちぃーっす」と思うのに。いやニト●感はあったんですけど、予算多めなのを感じた)