人生はB級ホラーだ。

良い作家さんになりたい鳥谷綾斗のホラー映画中心で元気な感想ブログ。(引っ越しました)

映画/シャークネード

アマプラで観たホラー映画です。
2013年制作、アメリカのトンチキサメ映画 SFディザスター映画です。

 

 

 


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【あらすじ】
メキシコ付近で発生した巨大水上竜巻が、サメを吸い上げてカルフォルニアまで移動した。
海沿いでバーを営むフィンは、妻子と別居中のサーフィン王。
突如出現したサメ竜巻に襲われ、彼は従業員たちと共に家族を助けにいく。

 

【ひとこと感想】
「空から降ってくるサメ(CG)に食われたけどチェーンソーを持っていたのでOKです!」元気になれる健全サメ映画!

 

※全力ネタバレです。

 

 

【3つのポイント】
①あらすじを読んでも書いても分からん
②わかりやすい死亡フラグ
③謎にちゃんとしている倫理観

 

【①あらすじを読んでも書いても分からん】
感想を書くため、鑑賞中はメモを取ります。

 

       ∧_∧    / えーと、
       (・∞・ )      『竜巻の中を泳ぐサメに食われる』
      φ___⊂ )__ \
  /旦/三/ /|

 

     ∧_∧    /
    (・д・)     ……?
     φ___⊂)__ \
  /旦/三/ /|

 

あらすじを読んでも書いても意味分からんし、
実際の映像を見ても意味分からん。

それが『シャークネード』という、
たぶん「サメに竜巻くっつけたら怖いでは?」的な企画会議を経て爆誕しただろう、誰もが望んだサメ映画です。

まるで夏の海のような解放感を感じます。
よろしい、ならばこちらも本能全開で臨もう――
(※臨戦態勢)

そんなシャクネド界のサメ一覧。

①のっけから2万匹のサメが竜巻を恐れて逃げ惑う。
(サメハンターの船長が「サメを怖れるな」とカッコよく言ってたけど普通にやられました。素晴らしい出オチです)

②船上のデッキにサメが打ち上がって、人間を吸い込む。
(食い方が完全にカービィ

③波打ち際まで来るサメ。
(かぶりついたのが手を繋ごうとするカップルな点、悪意が高い)

④大波で店内の窓ガラスが割れてサメ登場。
(それを銛(?)で殺す看板娘のノヴァがすごい)

〜そして即座に全員が戦闘モードに入る。話が早い〜

⑤町が浸水して、水の中にサメ。
⑥車のバックミラーにサメ。
⑦マンホールから射出されるサメ。
(それを的確に撃ち落とすノヴァ)

⑧家の中にサメ。
⑨配水管や下水管を通って移動するサメ。
⑩イルカのようなジャンプ力を持つサメ。

おなかいっぱいでしょうがまだまだあります。

11.フィンが登ろうとするロープにジャンプして食いつくサメ。
12.ビルの屋上(ヘリポート?)でビチビチ跳ねるサメ。
13.車の屋根に着地してさらに屋根を食い破るサメ。
14.水墨画みたいな竜巻の中で洗濯物のごとく回転するサメ。
15.飛んでいるヘリにかぶりつくサメ。


16.
そんな状態なのに執拗に人間を食い殺そうとする、
一周回って根性があっぱれなサメ🦈

( ;⌓;)<何ひとつ分からんが楽しいなもう!!!

(※謎の逆ギレ)

 

【②わかりやすい死亡フラグ

 

ニュース:「サメが道路を泳ぎ、空から降っています」

 

この意味不明な状況を、力技で説得力を持たせるのが本気ですごいと思いました。

しかしこの作品、トンチキなのに細やかな配慮にあふれていました。

死亡フラグがめちゃくちゃ分かりやすい。

常連客のジョージは単なる酔っ払いだったのに人助けをしたら、
フィンの妻の間男は、「サメに襲われる? バカな話はよせ」と様子を見に行ったら、
フィンたちが助けたバスの運転手(推定)は、オカンの話をしたら、
フィンの友人であるバズは「プランBだ。いざとなったら俺が自己犠牲する」と言ったから――

分かりやすすぎた。
なんて親切設計。ノミの心臓でも安心✌️

食いちぎられた部分などグロ造形もありますし、やっぱり津波もちょっと怖いですが。
それらを差し引いてもめっちゃ健全なファミリー映画だと思います。

 

【③謎にちゃんとしている倫理観】
そのほか。

犬も死にませんし、
主人公は若い女になびかないし、
メインヒロインも死にませんでした。

犬が死なない。超重要です。
サメ映画では人間とサメ以外は死んじゃいかんのです。

ノヴァに好意を寄せられても、フィンは健全な距離感を保ち、最終的に奥さんと娘と和解。
ノヴァは息子のマットとくっつきました。
(というか一体フィンは何をして妻と娘に嫌われたんだろうか)

最終的に『家族の絆』を重視する、
そういう意味でも家族で観るにふさわしい映画だと思います。

何より倫理観を感じたのは、ノヴァが助かるシーンです。

クライマックス、
トルネードが水を巻き上げてできた3本の水柱(鬼滅かな?)に、ヘリから爆弾を落として消滅させるシーン。
(この解決策も意味わからん🤔)

とんでもない名場面が来ます。

猛スピードで落下してくるサメ、
フィンが妻のアシストでチェーンソーを拾い上げて――

一刀両断しました。

Σ(   º ロ º ) <!?

 

(昔『トリビアの泉』という番組で、日本刀が銃弾を真っ二つにする実験があったのですが)

(あれですね!)(?)


さらにヘリから落ちるノヴァ。

けれども無事でした。

サメが大口を開けてフィンを飲み込みますが、フィンはチェーンソーを持っていたので、それで内部から掻っ捌いて脱出しました。
なんとそのサメは、ノヴァを飲み込んでいたサメでした。

「どういう確率!?」だの、
「どう見てもサメの大きさ的に人間ふたりは入らんやろ」だの、
「なんで丸呑みなんやサメはヘビやないぞ」だの、
「ミチミチのサメ体内でよくノヴァに傷ひとつ負わせずチェーンソー動かせたな!?」だの、

だまらっしゃい!!!
(自分自身への言葉)

いいんですよ。
ご都合主義だろうがここで彼女は助かるべきなんです。
だってこれは現実をぶん殴って非現実をぶっ通すサメ映画だから。それがすべて!

 

【まとめ:みんなで楽しめる☺️】

というわけで、ド健全なサメ映画でした。

お盆休みのちょっとした楽しみにウォッチパーティーはいかがでしょうか😘

最後までサメたっぷり、1から15まで多種多様なサメがいましたが、

これらすべて、

圧 倒 的 C G 感。

(たまに参考資料)

ここでサメ映画ならびにホラー映画の禁句をご紹介しましょう。

( ・ω・)<予算。

(だがこのチープさが愛おしいんだ)

 

【おまけ:EDも見逃すな】

( ゚∀゚)<でっでっでででっ、でででっ、シャーク!

 

 

次回は8月7日月曜日
2020年制作、アメリカのサイコスリラーサメ映画、
『サメストーカー』の話をします。

 

 

鳥谷綾斗