人生はB級ホラーだ。

良い作家さんになりたい鳥谷綾斗のホラー映画中心で元気な感想ブログ。(引っ越しました)

映画/ホーンテッドマンション(2003年版)

ゲオで借りたホラー映画です。
2003年制作、アメリカのファンタスティックホラーです。

 

 

 

 


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【あらすじ】
夫婦で不動産業を営むジムとサラは、グレイシー家の執事から「屋敷を売りたい」と依頼される。
娘のメーガンと息子のマイケルを連れていった先は、裏庭が墓地という大豪邸だった。
屋敷や執事ラムズリーに不気味さを感じるが、嵐に見舞われ、一家は足止めされてしまう。

 

【ひとこと感想】
とにかく楽しい! ゴーストワンダーランドホラー。

 

※全力ネタバレです。

 

 

【3つのポイント】
①会話が楽しい
②お化けが楽しい
③執事ラムズリー

 

【①お化けが楽しい】
季節柄か私生活がバタバタしているせいか、お疲れ気味な現在です。
そんな自分が求めるホラー(どんな精神状態でもホラーを求めるのは我ながらどうかと思う😐)は、

_(┐「ε:)_<……明るく楽しい健全なホラーが観たい……

でした。

そこから本作を連想。
何せ主演がエディ・マーフィで吹替が山ちゃん(山寺宏一氏)です。

1ミクロンも怖くなる要素が無い。

ってなもんです。

予想は大当たり。さすがディズニーさんやで、全部が凝ってる。

近づく子どもに「立ち去れ!」と衝撃波を放つお化けから始まり、
屋敷の外観や内装もエモく、大人の身長よりでっかい暖炉が地味に気になりました。

勝手に開くエレベーターの扉(息子マイケルがスルーしようとしたのにウケた)、
廊下を歩いていると、変化する絵画や視線を動かす胸像、呼吸するドアに隠し扉。

果ては、ガイコツ馬車で壁を破壊し、お化けがパーティー中の墓地にGO!

( ・ω・)<たーのしーい!💕

楽しい舞台に、シンプルかつ王道かつ結局それが一番大事なストーリーライン。
最後までずっとはしゃげました!

 

【②会話が楽しい】
会話がとにかく軽妙洒脱。ああ言えばこう言う。

テンポの良さのおかげで、ジムが「家族のために」と言いながら、仕事中心になって妻子の話を聞かないあんぽんたんになっている姿も、「しょうがね〜なぁ〜〜」と笑って見ていられます。

特にお気に入りなのは。

①しゃべる水晶玉ことマダム・リオッタに捕まって、アトラクションさながらの空中浮遊回転チェアに座らせたときのジムのセリフ。

 

ジム:「地に足をつけさせてぇーーーー!!」

 

↑余裕あるやん?


②息子マイケルがクモ嫌いを克服するシーン。
(キーアイテムの鍵を取りにきた先でミイラに追い回され、クモだらけになったドアをマイケルに開けてもらう)

 

ジム:「怖がってもいいんだぞ! でも助けて!」
メーガン:「ドアを開けないとぶっ殺すよ!」
マイケル:「……」
ジム:「さすがだ。黙っちゃった」

 

↑ジムの言い方がハチワレを連想。


③屋敷の主人エドワードにサラをNTR……ではなく奪われて、屋敷からも追い出されヘタレるジムに、マダム・リオッタが発破をかけるシーン。

 

(※意訳)
ジム:「全部俺のせいだ……」
マダム:「2回頑張って、ダメなら諦めるの?」
ジム:「どうすりゃいいってんだ」
マダム:「もう一度がんばれ」

 

↑諦めたらそこで終了だからね!


その後、人力では破れなかった窓ガラスが車なら破壊できることが判明し、屋敷に戻れました。

やはり対お化けには 『物理』 が効く。

それはそうと車のエアバッグに挟まれるマダム面白すぎんか。

 

【③執事ラムズリー】
そんな楽しい人々ですが、唯一怖かったのは(サラの話を聞かないエドワードも大概怖いが)、執事ラムズリー。

彼がすべての黒幕。
身分違いの恋をし、結婚しようとする主人エドワードのために、お相手のエリザベスを毒殺しました。

彼は言います。
すべては主人のため、そして自身が仕えるグレイシー家の格を守るためだと。

罪を糾弾されたラムズリーは心外のように憤慨し、奉仕されて当然と思っているエドワードを憎みます。

 

ラムズリー:「犠牲など知らない。この恩知らずが!」

 

……この一言に、ラムズリーの『本音』が詰まってるなと思いました。

なんやかんや言って、自分の献身を蔑ろにされて――これも本人の基準ではありますが――『ムカついた』んでしょう。
「人の気も知らないで!」的な。

部下の使用人夫婦に対してはパワハラ気味でしたし、人を毒殺するような悪党ではあるんですが。
エリザベスの遺した手紙を処分しなかった点は、なんとなく人間味を感じました。

いやまあ炎のドラゴンとか召喚できるんですけど。
(あっちのゴーストほんとアグレッシブ)

 

【まとめ:オチも楽しい】
一家の愛ある尽力で真実の光が差し込み、エドワードとエリザベスは再び出会い、天へと昇ります。愉快な使用人夫婦も明るく元気に。
土地と屋敷の権利書ももらい、一家はルンルンと車で湖のバカンスへと向かいます。

ここ、サラが車の運転を変わっていたのが何気に好きです。

行きたいところがあるのなら、
夫任せ、父親任せ、他人任せにしてちゃいけない! 

と、そんなメッセージを感じました――って。

いやマダム・リオッタ連れて行くんかい。

ていうか歌う胸像たち(ハモネプ胸像と呼んでいました)も持っていくんかい。

胸像たちの愉快でめちゃうまな歌声で、最高の〆でした!

 

 

次回は12月9日 12月16日月曜日、
2020年制作、チェコのドキュメンタリー、
SNS  ー少女たちの10日間ー』の話をします。

 

( ;ω;)<雑務がやっぱり終わりません……

 

 

鳥谷綾斗

 

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こちらも元気なホラーコメディ!
先日、推定60代男性に「面白かった」とお言葉をいただいてハッピーです!