おはようございます、
( ・ω・)<鳥谷です。
本日3月19日はミュージックの日、
そして5年前の今日、鳥谷綾斗のデビュー作が発売されました!!!
あっという間の5年間でした。
その節はご購読、誠に誠にありがとうございます。
今でも「買ったよ!」とご報告を受けるので、もう本当に世界は素晴らしいなぁと思っています。
心より感謝申し上げます!
【宣伝①】
単著2冊目とかは出ていない体たらくですが、なんやかんやでちょこちょこ商業のお仕事をいただいております。
(ありがたい)
まずはお馴染み(?)、
集英社さまのタップノベルアプリ『TanZaK』さんにて連載中の、
【🍬殺人権利、お売りします。🍬】
第6章、『うちの子は器物(モノ)じゃない』が公開されました。
大切な家族のハムスターを殺された女の子の話です。
自らホラーのタブー(人間以外の動物の死は避ける)を犯すからには気軽に書いてはいけないと思い、動物関連のつらい記事を読み続け、ボロボロ泣きながら執筆しました。
サブタイトルに言いたいことをすべて込めました。
お時間ある時にでも読んでくださいますと嬉しいです。
ちなみに殺人権利は現在8章まで納品しています。
さて次回はいつになることやら🤔
【宣伝②】
竹書房さま刊行、
【怪談最恐戦2022】に、
「ふた駅四分の間に」が収録されました。
去年の『電車』をテーマにしたコンテストで最恐賞をいただいた作品です。
改めて各方面に御礼申し上げます!
【宣伝③】
アルファポリスさんの『第6回ホラーミステリー小説大賞』に参加中です!
『ぶツぶツ』がいい感じに奮闘してくれています。
さっくり読める短編ホラーです! お時間ある時にでも!
まあそんな感じで鳥谷綾斗はしぶとく生き残って、というか『ここにいます』。
6年目も、やたら元気なホラー大好き作家としてどうぞよろしくお願いします😘
さて。
ここからが本題。
こちらのデビュー作、
高校のホラー映画研究部というニッチな部活が舞台です。
去年に引き続き、ホラー映画への感謝を込めて楽しい企画を考えました。
去年はこちら😗
↓
今年は題して、
初心者にはオススメできない!
タイトルからして明らかにZ級ホラーを6本観てみた!
です!
( ꒪⌓꒪)<どこに需要があるんだこの企画!!?
自覚はある。
けれどホラー映画を語るにあたって、どうしてもZ級――オブラート取っ払います――いわゆる クソ映画 は避けて通れないのです。
ホラーの玉石混淆なところも愛してるので、あえて、あえて語らせていただきたく!
長文ですが、お付き合いくださいますと幸いです。
それではテンポよく行ってみましょう。
邦画と洋画合わせて3作ずつです。
( ・ω・)<スターーーーーート!!!
邦画編
【①高速ばぁば(2013年)】
水面下で仲が悪い、女子のドロドロ満載のアイドルグループが、企画で廃墟へ肝試しに行ったら呪われる話。
タイトルがBBAでないあたりにコンプライアンスを感じる。
画面の端を高速で横切るおばあちゃん。残像が赤い。
基本の恐怖描写をきちんと抑えててグロもある。
けれど狂ったはずの人が急に正気に戻ったり、足を切断してるのに爆速で退院したりとツッコまざるを得ない。
邦画ホラーらしい陰湿さが光り、オチは「年寄り笑うな行く道だ」でした。
【②トイレの花子さん新章 花子vsヨースケ(2016年)】
誰だよヨースケ。
(100人中99人がするツッコミ)
ローカル怪談で、トイレに棲まう少年の幽霊の名前でした。
ロックバンドのメンバーが廃校に肝試しに行ったら呪われる話です。(既視感)
そのヨースケを退治するために除霊師がやってきます。しかも3人。
ヨースケ一人に大袈裟すぎんか……と思ったらヨースケは霊能力者の人間が悪霊になり、強力な力を持つサイコゴースト(『地獄先生ぬ〜べ〜』で知った名称)でした。
手に負えないので花子さんに退治してもらおうという展開なのですが、対決自体はわずか3分で終わった。
花子さんがバリ強なので、『来る』の柴田理恵さん・松たか子さんが好きな人は絶対に好き。
余談ですが、生き残った男性がナチュラルクズでした。自分を育ててくれた『大切なお姉ちゃん』をクズい男の退屈しのぎに捧げるなよ。
【③怖来 FU-RAI(2005年)】
目覚めたらすっぽんぽんで謎の部屋にいた男女4人がなんとか脱出しようとする話。
『SAW』や『CUBE』のような、ソリッドシチュエーションスリラーです。
これだけ15年くらい前に観ました。
実はかなり好きですこの映画😌
どこが好きかというとオチなのですが、もう完全に出オチで、めちゃくちゃ人を選びますが大好きです😌
伏線が大胆すぎて伏線になってませんが、観客にあのラストシーンを突きつけたいというただそれだけのために作った点にロック魂を感じました。
再鑑賞したいのですがツタヤになかった……
洋画編
【①デストイレ(2018年・アメリカ)】
悪魔が取り憑いたトイレに弟を殺されたベトナム戦争帰りの元軍人がトイレと戦う話。
家庭用ホームビデオ感と雑なCG(何なら約90年前の『恐怖城』の方が上)と微妙にズレたSEと連発する放屁音、どう見てもゴム製のナイフとガチャガチャで入手したような手榴弾、そして謎の戦争の資料映像。
明らかに真面目に観てはいけない類の作品。
なぜ尻を切られたのに便器に目玉が浮くのか。
なぜ家にふたつトイレがあるのにわざわざ悪魔つきトイレを使うのか。
悪魔祓いを頼まれた神父が「不浄の存在め!」とトイレに言ってて、「まあ確かに」と頷きました。
可愛い猫ちゃんがいます。どうかしてるピエロ映画と違って無事です。(重要)
【②エイリアンvsジョーズ(2020年・アメリカ)】
金塊が眠っているという海に潜ったらサメがいて、さらに宇宙船に乗ってエイリアンが来た話。
タイトルまんまやんと思いきや、ところがどっこい実際の対決は5分ほどですし、決め手は人間が落とした魚雷でした。
『花子vsヨースケ』といい、「貞子vs伽椰子やフレディvsジェイソンってちゃんとしてたんだな」って思います。
エイリアンにボールに閉じ込められてミニマム化するサメ、ガチャガチャっぽくて可愛い。
どう見てもトンカチな生体スキャナーとか撃っただけで発火するピストルとか出てきます。
勝者はサメ。
ラストは突然サメと人間が意思疎通でき、「海は我々のものだが大地は人類のもの、お互い近寄るな」とメッセージを残します。ちょっとかっこよかった。
【③キラー・ジーンズ(2020年・カナダ)】
アパレルが社運をかけた新商品お披露目会の準備中に、人喰いジーンズが殺戮しまくる話。
このタイトルと導入で実は社会派ホラーなのズルくない???
フェアトレードを謳っていながら影で人々を搾取し、消費主義に浮かれ、挙げ句の果てに命を落とす愚かな人類の姿を描いていました。
グロ造形、血糊、そして地味に可愛いホラーモンスター。
これはきっちり感想を書きたいですね。今度書きます。
原題は『SLAXX(スラックス)』。うまいこと言ってんなぁ。
以上です。
鑑賞後、謎の達成感と疲労感でアドレナリンが出ました😊
「時間の無駄上等、タイパなんぞ知らん」というスタンスだったのですが、どれも決して悪くないどころか楽しめました。
やはりタイトルとあらすじ、何よりレビューだけで判断してはいけませんね。
世界が狭くなるってもんです。自分の目で見ることだいじ。
それでは長々とお付き合いありがとうございました!
次回は3月27日月曜日、
2019年制作、台湾のホラーミステリー、
『返校』の話をします。
鳥谷綾斗