人生はB級ホラーだ。

良い作家さんになりたい鳥谷綾斗のホラー映画中心で元気な感想ブログ。(引っ越しました)

ドラマ/リカ リバース

2019年秋に各界を席巻した、
自称28歳の純愛モンスターこと『ある意味男の理想の女』の具現化系ホラーレディ・リカちゃんが国士無双するホラードラマ、待望の続編です!

( ゚∀゚)<最高!!!

前作の感想はこちら。

word-world.hatenablog.com

www.rika-28.com



【あらすじ】
『リカ』より30年ほど昔のこと。
雨宮家に、若い家政婦・幸子がやってきた。
彼女の主人となるのは、医者の夫と美しく聡明な双子の娘を持つ女・麗美
だが、絵に描いたような幸福な家族には、恐ろしい歪みがあった……

 

【ひとこと感想】
 Happy BIRTHDAY, JUN-AI Monster.
(かっこよく英語で)

 

【3つのポイント】
①ビジュアルが素敵すぎる。
② 『リカ』と麗美を同じ役者さんが演じたの100点。
③どうすればリカちゃんは幸せになれるのか。

 

【①ビジュアルが素敵すぎる】
前作に引き続き、画面の雰囲気はレトロです。
加えて、舞台が豪華なお屋敷になり、ゴージャスさが加わりました。

お気に入りは、双子の姉妹・梨花と結花の対比。
第1話で無表情なふたりが並んだ場面は、『シャイニング』の双子のシーンを彷彿させます。

でも一番グッときたのは、
真っ白なレースのネグリジェが真っ赤に染まる、あのラストです。

これだよこれ、求めてるのはこれなんだよとガッツポーズってなもんです。

自分は常々日本のホラーに思ってました。

( ;ω;)<怖くないんなら怖くないなりにビジュアルは振り切ってくれよ!!!

雰囲気だいじ。

そんなホラーレディとして完璧な『リカ』(※概念)たちが、3人がかりでタクシーを追っかける場面は是非とも観ていただきたい。

 

【②『リカ』と麗美を同じ役者さんが演じたのは100点】
キャスティングが発表された時、「神ってる」と思いました。

『リカ』のルーツを描くためには、間違いなく正しい。

『母親』と『娘』とは、不思議なものです。
鏡写しのコピーのような、相反するようで同じ性質、似たくないと思っても似てしまう、絆と呪縛の螺旋がそこにあります。

自分がもっとも怖いと思ったのは、麗美が娘たちの前で、自分の腕を傷つける場面。
残酷な場面でした。子どもにとっては、自分が叩かれる以上に深く深く傷を負う。

この母親の元で育ったら、『リカ』がああなるのも分かる。そんな説得力がありました。

 

【③どうすればリカちゃんは幸せになれるのか】
さて、予想どおり最終話でほぼ全員ぶち殺して、ここからリカちゃんの愛を探す長い長い日々が始まります。

彼女が求める愛はどこにあるのでしょうか。

たぶん彼女と最大に相性が合うのは、『子どもな男』です。
自分一人では何もできず、何もしようとせず、食事の際にテーブルに座って新聞を読む(今ならスマホをいじる)だけで何ひとつ動こうとせず、うっかり箸を出し忘れようなもんなら、「おい、箸は?」と言うような男です。
(これはクソ野郎の描写として秀逸すぎるので自作・『殺人権利、お売りします。』の第2章で採用しました。読んでください(要求が直球))

リカちゃんは尽くす女なのでね。良妻賢母ですのでね。

 

ですが、

彼女がそんな男を、好きになるわけありません。

 

この『リバース』で、彼女の好みの男は『包容力のある年上の男性』、要は『父親』だと判明しました。

 

決して振り向いてくれなかった父親。

優しい顔で優しく名前を呼ぶのに、冷酷な、無関心で自分のことしか頭にないあの父親に、彼女はずっと愛されたいと泣いていた。

だから、パパのような男を求める。
(ていうかパパと前作の本間さん、系統一緒やな?)

 

これこそがジレンマ。需要と供給がまったく一致してないのです。
いっそ愛の形を変えたらどうだろう、とも思いますが、そうは簡単にいかないから悲劇は生まれてしまう。ままならないですなあ。

 

【まとめ:全3話なんて残念、と思いきや】

( ゚∀゚)<映画来たぞやったー!!!

2021年6月18日に公開だそうです。
ホラー映画がコンスタントに公開されるのはめっちゃ嬉しいです!
そんな期待度大な予告編。


www.youtube.com

 

ホラー……んっ? ホラー?
いや、ホラー!! うん!!!

超絶楽しみです。
(でもキャッチコピーは、「惚れられたら、死ぬ」では? と思いました)