人生はB級ホラーだ。

良い作家さんになりたい鳥谷綾斗のホラー映画中心で元気な感想ブログ。(引っ越しました)

ドラマ/ヒトコワ

アマプラで観たホラー作品シリーズです。
2018年製作、日本のホラードラマです。 

 

ヒトコワ -この女たち全員サイコパス- 1 [DVD]

ヒトコワ -この女たち全員サイコパス- 1 [DVD]

  • 発売日: 2019/03/01
  • メディア: DVD
 

 

 

 

※全力ネタバレです。
※あまり好意的ではない。

 

【あらすじ】
舞台は練馬区。そこで生活する人間たちの、怖い素顔。
(1話につき2部構成です。微妙にリンクしていて、謎解き感覚を味わえます)

 

【ひとこと感想】
途中までは「おっ」と思ったんだけどもな。

 

【1話ずつ5秒感想】
この話の主軸は、 

借金まみれの会社を相続したので自殺しようとしていた会社員が、なんやかんやあって妻と自分の伯父が不倫していたことを知り、妻と娘を殺そうとするけれど未遂に終わった。
十数年後、会社員は妻を殺して、ついでに娘も殺そうとしたけど本当は実の娘だったことが発覚。
なんか知らんうちに会社員はなんか死んだ。
その娘は成長して、サイコパスに狙われたけどなんか大丈夫だった。
ちなみに別にパッケージの女たちは全員サイコパスってわけじゃない。

でした。
最終話で全部説明してくれた親切仕様に乾杯。

 

 

①捨て子

捨て猫
猫ちゃんを犠牲にする以外は期待値が上がった1話目。変質者の描写はよかった。

『依頼』
解決策が大変回りくどい。死体を運ぶ方が手間だと思いますが、でもサイコパスって解決策がぶっ飛んでるもんだからなー。(例:悪の教典のハスミン)

 

②侵入者

『トイレの鍵』
なんでわざわざトイレで待ち伏せするのかが謎。

『隣の夫婦』
個人情報を聞き出す会話テクニックが面白かった。

 

③復讐者の誕生
殺し屋への依頼文を、「生まれてくる娘の父親を殺す」という形にするための会話が勉強になりました。

 

④看護師

『家飲み』
性描写あり。浮気した女への意趣返しでした。
でもこれ、見せつけたい相手が起きるタイミングを見計らっておっ始めたのかと思うと、コントっぽくて笑けますね。フフッ。

『遺言』
孤独な老人が若い看護師にデレるのがあまり早い。『それだけ寂しかった』ということかもしれない。ゆえに、そのデレが愛になり狂気になるのもカップ麺ばりに早かった。

 

⑤山田ハイツ

『姦』『隣のカップル』
2話と話の仕掛けが一緒やないかーい。
(隣人・知人の旦那や彼氏かと思いきや、恐ろしい犯罪者だったネタ)
(なんでベランダの鍵が開いてるの???)

 

⑥犯罪者

『盲人』『誘拐』
胸糞系マックス。子どもの親切心につけ込んで誘拐したら、その子どもは実は……な展開。

『車泥棒』
ウシジマくん的展開。

 

⑦助けを求める

『予告』
騙された男が今カノにフラれる時の、「優しいよね。だからこそ無理」と突き放す場面はよかったです。

『ゴミ漁り』
他人のゴミを漁るようなヤバい奴だけど人間として大切なものはあるようだと期待したらやっぱりヤバい奴だった、オチ。
この虐待されていた子どもは6話の子どもと同一人物なの? あのあと家に帰されたの? と謎が残る。

 

⑧うらぎり

4話とオチ一緒やないかーい。
(殺される側が実は彼氏を寝取っていたネタ)

 

【まとめ:邦画ホラーの悪いところが出ていた】
途中で匙が大暴投されてました。

 

ホラー業界ではよくあることかもしれませんが、個人的には残念でした。

意外なオチにしようという心意気は買いたい。だがそれはそれとして、5話〜7話は「蹴っ飛ばすぞ」案件すぎる。

1話の猫ちゃんの件は必要性を感じましたけど、それ以外がなーーーー。
どうにも恐怖や意外性のための安易な選択に思えました。いやはや残念です。