先月、(ミュージカル刀剣乱舞・歌合の予習のために)AmazonPrime&dアニメストアの民になりました。
というわけで、アマプラで観たホラー感想をのんびりと綴ってきます。
第1弾は『都市伝説物語 ひきこ』。
42分のアニメーションです。
全力ネタバレです。
【あらすじ】
主人公の青年・聡は小学校の同窓会を前に、過去を振り返る。
隣に越してきた『妃さと子』という名の少女を、助けられなかったこと。
そして雨の日に見た、誰かを引きずる髪の長い女のことを。
【ひとこと感想】
映像ホラーとして不足なし!
( ・ω・)<のっけからアタリ引いたで!
【みっつの見所】
①リアル寄りのフルCGアニメーション。
②最後のどんでん返しで示される、ひとりの子どもの切なる願い。
③クライマックスはひきこさん。
【①リアル寄りのフルCGアニメーション】
ホラーゲームっぽい画面づくりで、海外アニメっぽさがありました。
これから本格ホラーアニメを作るなら、絶対にこのスタイルでやってほしい。
【ちょっとしたどんでん返しで示される、ひとりの子どもの切なる願い】
物語のほとんどが主人公・聡の子ども時代の回想で占められています。
気弱だったため、『妃さと子』を、クラスのいじめっ子から守れなかった。いじめを見て見ぬふりをする担任教師から守れなかった。
虐待される『音』を聞いても震えることしかできなかった。
そんな悲しみです。ですが、真相はもっと悲惨だった、という。
『聡』と『さと子』は、こっそりと仔猫を大切に育てていました。
その仔猫をいじめられっ子に取り上げられ、担任教師が運転する車にくくりつけられ……
(この場面で「猫ーー!!」と叫んだわけですが、猫ちゃんは無事なようでよかったです)
ひとりの子どもの積もりに積もった悲しみが爆発し、恨みとなって、『ひきこさん』が生まれた。
都市伝説『物語』ってどゆこと? と思いましたが、なるほど。『誕生物語』だったわけかと腑に落ちました。
【③クライマックスはひきこさん】
そうやって生まれたひきこさんは、引きずりにゆきます。
ここの場面が怖くてよかった!
どこにでもある普通の団地、エレベーター。
誰もが絶対に一度は訪れたことがある、あるいは今住んでいる場所。
その既視感・身近さが、本当にリアルでよかったです。
【まとめ】
過不足なし、ホラーとして見たいものをすべて詰め込んでくれた良作でした。
何より『どんでん返し』があることに必然性があるのが非常によかった。
(『アス/US』と同じ理論)
最近の個人的な疑問に、
この世に数々あるホラー・怪異を生み出すのは誰なのか。
というのがあるのですが、参考になったので有難かったです。