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約12年間、大好きな漫画です。
……って書いてて、読み始めた当時、かなりドロッドロの精神状態で、この漫画に、かーなーり、助けられたことをふと思い出しました。
( ・ω・)<ありがとうシロさん&ケンジ。
なんかこれで〆でいいような気がしますが、それもどうかと思うので、今回は「『きのう何食べた?』を読んだらこんなにいいことあったよ!」を暑苦しく語る、ダイレクトマーケティングにも程があるダイマ記事です。
各パラグラフのオチには「だからみんな読もう!」をつけてください。
【料理が好きになった】
読み始めた頃は料理があまり得意ではなく、お菓子ばかり作ってました。
でもこの漫画、ご存知のように、細かい手順が描かれてあるのでつい作ってみたいって気持ちになっちゃうんですね。
最初に作ったのは鶏肉の焼き肉のタレ焼き。うまくできたと言いたいところですが、なんか微妙に失敗しました。(ポンでコツ)
しかし料理というものは、作り続けてさえいれば何となく何とでもできるようになるもので、今はほどよくおいしく作れるようになりました。
特にリピートが多いのは、
・にんじんとツナのサラダ
(にんにく入っててがっつり系かと思いきや、お酢のおかげでさっぱり旨い)
・キャベツとにんじんと玉子の炒め物
(冷めた方がおいしいという奇跡)
・キャベツの梅じゃこ和え
(キャベツの固いところばかり残った時に便利)
・中華風はるさめサラダ
(本当にめんつゆとお酢は多めの方がおいしい。炒り卵を作る時もごま油多めに)
・長ネギのコンソメ煮
(ラクちんとしか言いようがないほどラクちん)
・大根とホタテフレークのサラダ
(マヨなし派です)
・かぶの海老としいたけあんかけ&かぶの浅漬け&かぶの葉のふりかけ
(葉つきのかぶを買ったら一気に3品できるヒャッホー。チューブじゃなくて針ショウガ派。海老がない時はお豆腐で)
です。
あとこの漫画で、エビチリのチリがケチャップだと初めて知りました。
【『ゲイ』は特殊設定ではない、ということを識る】
読み始めた頃は、「青年誌でよしながふみ先生でゲイの主人公か……大丈夫かな」みたいな気持ちになりました。
何が「大丈夫かな」なのかって話なんですけど、本当にそんな所感が浮かびました。
というのも、私の同性愛者への関わりは、『BL』あるいは『ゲイもの』あるいは『それら以外のジャンルの作品の登場人物』という、『二次元』くらいしかなかったのです。
いわゆるLGBTな友人はいたのですが、自分的にその人は『友人の○○さん』であって、『同性愛者の○○さん』は後から来る印象(うまく言えない遺憾)だったもので、身近ではないといえば身近ではなかったのです。
しかしまあ、この漫画を読んで。
ゲイもビアンも浮気はするし、優しい人は優しくて、ピーーーーな人はピーーーーだし。
異性愛者とたいした変わりはない。
でも、ゲイならではの悩みとか考えはあって。
でもそれは、性別や出身地や年齢などで、その人の考えや悩みやトラブルの種類が変わるのと一緒で。
……うまく言語化できなくて申し訳ありませんが、物語の登場人物を作る時に念頭に置いておきたいと思っています。
(その設定ならではの人となりというか)
ほんとによしながふみ先生の人物描写はすごいです。
最新15巻でも佳代子さんちの娘さん夫婦のセリフで再認識しました。
最初、ミチルさんが「たっちゃん」と呼んでたのが「パパ」に、
そのパパはシロさんに「筧さん、どうぞ遠慮なく!」と、手巻き寿司のお刺身をお先にどうぞってしてました。
ああ家族になったんだ。と、実感をもって理解できました。
【一緒に生きてる感じがして、嬉しい】
サザエさん時空ではないこの漫画。
最初は43歳だったシロさんは、52~53歳に。
ケンジも50歳を迎えて、ゆるふわパーマから金髪坊主ヘッドに。
渋めツンデレだったシロさんは、もうすっかりデレ多めになって、ケンジは性格はあまり変わらずですが料理の腕が上がりました。
時間が流れてるんだなーとしみじみ思います。貴重な漫画です。
この『登場人物が一緒に生きている』感(共感の極みともいえる)があるからこそ、毎話基本的なプロットは全部一緒なのに、何度も読み返してしまうんだろうと思います。
なので、いつか悲しい別れがあるのかもしれない、と想像してしまいます。
ですが、それはそれとして、今ここにある話をきちんと味わっておきたい。
こ
れは実生活でも一緒ですね。いつこの世とおさらばするか分かりませんもの。……。
などと、時間の流れと諸行無常の象徴(だと勝手に思ってる)である、咲き満散る(さきみちると読む)桜を観ながら思いました。
なのでこちらのインタビュー、大変胸にグッと来ました。
原作者・よしながふみさんも納得のキャスティング 人気マンガ「きのう何食べた?」、ついにドラマ化 https://book.asahi.com/article/12260452
“でもこの作品にはそういうものはないんです。積み重ねたページ数が、それだけで説得力になる。実際の人生でも、変化のきっかけってわかりやすい出来事ではなくて慣れだったりしますよね。”
“人生の大事件も日常の中の一部として描きたい”
このふたつで首がちぎれるほど頷きました。
【だが結局はコレに尽きる】
わちゃわちゃごちゃごちゃ書きましたけど、
結論としては、
ものっそい楽しみ。
楽しみすぎて始まる前からロスです。(時系列的矛盾)
楽しみです。それしかありません。
キャスティングした人はちゃんと宝くじで五兆円当たったのだろうかと心配ーー※『キャスティングが神』という言葉の最上級の表現ーーになりつつ、
関西では4月8日の放送日を待ちたいと思います。
( ・ω・)<今年こそシロさん母のケーキ作りたい。
【余談】
……と、これを書いたのは4月4日。
5日の時点で、TVerさんのお世話になっておりました。
便利な世の中になったもんだ。すべてに感謝。