|
|
|
こんにちは。黄金週間？ 知らない子ですねな鳥谷です。
（一昔前で言うと「何それおいしいの？」でしょうか）
再び水曜日更新になりました。不甲斐ない限りです。申し訳ないです。
来週はたぶん月曜日にできると思います。
その前に。
先週と同じく４コマもどきを。「散りゆく花の名を呼んで、」の制作裏話――とまではいきませんが、改稿時の思い出をひとつ。
担当編集さんから許可もらったので描きました。ありがとうございまーす。
さてどの人物の描写でしょうか、な「散りゆく花の名を呼んで、」は、書籍・電子共に清く正しく美しく元気に発売中です！
（ ・ω・）＜よろしくでーす。
また、本日j-BOOKSさんでインタビューの第４回が更新されます。これで最終回です。
JUMP j BOOKS小説賞歴代受賞者インタビュー
→http://j-books.shueisha.co.jp/ippuku/interview/toya.html
こういう、創作に関する話をまっったくしたことが無いので、答えを出すのがなかなか大変でした。そもそも作品を書いてる時はだいぶ特殊なIQになるもので、「どうやって書いてるか」「書いたきっかけ」なんてほとんど覚えてないっていう。輝かんばかりのポンコツっぷり。猛菌類だから仕方がない。
閑話休題。
今回は、
「死霊のはらわた（1981年版）」と「悪魔のいけにえ（1974年版）」――です。
ホラー映画の金字塔の２本。
何故いきなり「vs」なんてつけたのか（というか今日のブログタイトルだと、そういう映画があるのかと勘違いされそうですねすみません）――
……私がだいぶ長い間このふたつの区別がつかなかったからです。
（ ・_・）＜ホラー映画好きと名乗っていいのか迷うレベル。
最近やっと２本とも観ました。
以下、ネタバレ注意。
「死霊のはらわた」あらすじ。
森の小屋へバカンスに訪れたアッシュたち5人の若者。
その地下室で「死者の書」とテープレコーダーを発見し、興味本位で再生する。
それは森に封じ込まれた悪霊を甦らせる呪文だった。次々と仲間たちが悪霊に憑依され、アッシュの恐怖の夜が始まった。
「悪魔のいけにえ」あらすじ。
墓荒らしが頻発するテキサス州に、無事を確かめるために向かうサリーたち5人の若者たち。
道中で不気味なヒッチハイカーの男を拾う。彼は突然ナイフで自傷しだして、更に切りかかってきた。
なんとか追い出すが、ガソリンを分けてもらうために訪れた家は、殺人鬼の家族が住まうソーヤー家だった。
【「スクリーム」の電話クイズに出てきそうな相違点】
①モンスターの正体が、
・悪霊なのが死霊のはらわた
・人間なのが悪魔のいけにえ
②結末が、
・（一応）助かるのが悪魔のいけにえ
・（たぶん）助からないのが死霊のはらわた
ちなみに勝敗は決めるのは無しで。
さて先週の「哭声」の記事で、「神と悪魔の違いは、自分にとって都合がいいか悪いか」みたいなことを哲学者きどりで語りましたが、一部撤回します。
人の嫌がることを積極的にやる方が悪魔。
で、お願いします。
ありえないほど不条理に殺される若者たち、めっちゃ笑われてました。
→( ﾟ∀ﾟ)アハハ八八ノヽノヽノヽノ ＼ / ＼/ ＼
なので不快指数はなかなか高かった。モンスターの好みが寡黙系、つまりジェイソン系統なので、特に「悪魔」は途中から「何やコイツらめっちゃうざいやんけ」とイライラしました。
レザーフェイスは単に惨殺するだけなんですが、それ以外の家族の高笑いが、囚われたサリーの悲鳴とあいまって耳をつんざくつんざく。
何せサリーがずっと「やめて」「助けて」と叫んで哀願してるのに、完全スルーで笑いっぱなしです。この描写は不快でした。
無視、スルー、こっちは本気で泣いているのに笑われる。
言葉も心も絶対に通じない絶望感。幸い、自分は『観客』なので恐怖よりも怒りが先にわき起こりました。
（ ・ω・）＜ｲﾗｧ
「死霊」も全力でアッシュに嫌がらせをしようと、姉（妹？）や友人や、ペンダントを贈った最愛の恋人に乗りうつり、襲いかかる。
ゾンビでもそうですが、自分の身近な人間が様変わりして襲ってくる展開は本当にキッツイです。
突き飛ばした先が暖炉で、変貌してしまっても顔が焼けるのを目にすれば助けてしまう。
アッシュも、さすがに恋人のリンダを解体することはできなかった。
（その後、スコップで首ちょんしてましたがそれはまあ仕方がない）
（関係ないけどあのペンダント、虫眼鏡に見える）
そんな人間の当たり前の感情を、悪霊はせせら笑い、煽りに煽りを重ねる。物真似や嘲笑で。
（ ・＿・）＜性格がとても悪い。
【ホラーを突き抜けるとギャグになる】
〈悪魔のいけにえ〉
夜の森で、サリーがレザーフェイスに追いかけられる場面。
→サリーずっと叫んでて、チェーンソーのドゥルルルンという音もずっと響いてて、結構長い時間追いかけっこしてて、思わず「フフッ」ってなりました。
〈死霊のはらわた〉
白目剥いてちょこんと座って笑い袋レベルに笑いまくるリンダの姿は非常にシュール。
というか、バラバラにされてもめっちゃ動きますねこの世界の死体。
【セットとラストシーンが印象的】
〈悪魔のいけにえ〉
冒頭の墓場の死体はもちろん、レザーフェイスさんちの雑然とした拷問部屋（？）と手作りの人皮製の家具と、半ミイラのおじいちゃんがポイントなインテリアのダイニングの対比がよかったです。
朝焼けの真っ赤な世界。チェーンソーと踊るレザーフェイス。笑いものにされたお返しとばかりに「ざまあみろ！」と言わんばかりに高らかに嘲笑し、トラックで運ばれるサリー。狂気に満ちたぶつ切りのラスト。しばらくポカンとしました。
〈死霊のはらわた〉
古くて汚らしい山小屋が、人と一緒にどんどん壊されていきます。
バラバラの死体がぴくぴく動く。
悪魔の書を燃やし、姉妹のシェリルと友人のスコットの姿をした悪霊の腹から、ぼたぼたぼた、と気色の悪いナニカがものが虫と共に出てくる。
生理的嫌悪感を感じる部分を直撃しましたが、目をそらすことはせず、むしろ巻き戻して何度か見ました。
質感すら想像させて、絶対に御免だけどもし口に入れたらどうなるんだろう……と破滅的な妄想すらさせてしまうのが素晴らしい。
そして。
白昼堂々と人を攫い、明るい部屋の奥から突如現れて人を襲うレザーフェイス。
夜明けが来て、アッシュはぐちゃぐちゃの小屋から明るく開かれた森へ出る。しかし背後から何かが来る。
恐怖は、暗いところにうずくまっているとは限らない。
これもまた『悪魔』からの、嫌味がたっぷり詰まったメッセージかもしれない。
――ってなことを思った、２本でした。
（しかし30年経って『リターンズ』になり、アッシュが死霊のはらわたをえぐる側になっちゃって、「人間とは進化する生き物である」「人間の進化の果てがもしかしたら悪魔かもしれない」ってのも付け加えたいところ）
（余談ですけど「死霊」のエンディング冒頭、ポップすぎワロタ）
✩
【宣伝】
2018年3月19日 発売
「散りゆく花の名を呼んで、」
（「花は二度死に、名を失う」より改題）
集英社 j-BOOKS刊行
http://j-books.shueisha.co.jp/books/chiriyukuhananonawoyonde.html
第3回ジャンプホラー小説大賞銀賞受賞のホラーミステリ!
男子大学生の鹿住未来(かずみ みら)は、残留思念を読み取る、サイコメトリーと呼ばれる超能力を持っていた。母校の高校で教育実習を始めた未来は、生徒からホラー映画研究部の活動に誘われるが、彼が部活に参加したその日に部員の一人が異常な死を遂げ、他の部員も後を追うように次々と変死してしまう。
未来は、心を寄せる生徒・恵田桜香(えだ ほのか)を守るため、自身の能力を用いてその原因を捜査するうちに、特殊な交霊術「キラズさん」の呪いにたどり着く。遺言と異常死、名に込められた祈り…その全ての謎が明らかになるとき、切なくも怖ろしい驚愕の結末が待ち受けて…。教師と生徒との呪われた愛の行方は。
（Amazonさんより抜粋）
よろしくお願いします！
→Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/4087040135/ref=cm_sw_r_tw_awdo_c_x_D3sGAb4K9EZYV
https://www.animate-onlineshop.jp/pn/pd/1514976/
→e-hon
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refBook=978-4-08-704013-5&Rec_id=1010
http://shop.tsutaya.co.jp/book/product/9784087040135/
→bookFAN
http://boox.jp/index.php?module=ecitemdtl&action=pdetail&it=BK&cd=4087040135&utm_id=D001
https://7net.omni7.jp/detail/1106852013?sc_i=shp_pc_search_itemlist_shsr_title
→ヨドバシカメラ
http://www.yodobashi.com/product/100000009002922104
→HMV
https://store.shopping.yahoo.co.jp/hmv/8570528
✩
