こんばんは、本の整理をしたらすべて捨てたい衝動と欲しい本がまだまだある欲望に挟まれて、政府はとっととスモールライトとビッグライトを開発すべきだと思ってる鳥谷です。どこでもドアも欲しい。
さて毎週月曜更新のこのブログ。
今日はカレンダーの上では水曜日ですね。
だけど私の中では今日は月曜日です。ジャンプを今日読んだので、今日は月曜日です。
世界がなんと言おうと今日は月曜日。それは私の中の『真実』なのだ。
――というアホみたいな開き直りをしてみましたが、すみません、単に月曜日は華麗に( ˘ω˘ ) スヤァ…しただけです。寝るのが下手なので睡魔が訪れたら布団に入りたい所存です。
本日感想を書く映画は、そんな系統の話です。
その前に。
先週、「身内からちょこちょこ『散りゆく花の名を呼んで、』の感想をもらったので4コマにしたい」と言いましたが、めでたく許可取得しましたので描きました。(帽子かぶった鳥みたいなのの体型がコロコロ変わってるのは気のせいです)
さくさく読めて後半が良くて女子あるあるが詰まってて夜中に読むと人によってはアカンスイッチが入る、「散りゆく花の名を呼んで、」は、書籍・電子共に清く正しく美しく元気に発売中です!
( ・ω・)<よろしくでーす。
そして本日、j-BOOKSさんでインタビューの第3回目が更新されました。
JUMP j BOOKS小説賞歴代受賞者インタビュー
→http://j-books.shueisha.co.jp/ippuku/interview/toya.html
とても真面目。誰でしょうかこの人。だけど創作って難しい。ほんとにマイナスからのスタートです。
正直辛い時もありますが、やっぱり好きなので、何度だって起き上がるよ倒れても痛くても(突然のw-inds.さん(TRIAL))。
( ・ω・)ぐはっ。
さて本題の映画感想。
今回は、
「哭声/コクソン」――2016年、韓国のホラーオカルトサスペンスです。
以下、ネタバレ注意。
あらすじ。
とある田舎の村・谷城(コクソン)で、村人が突然家族を惨殺する事件が連続する。
動機は不明。犯人の身体には謎の発疹。捜査にあたる警察官のジョングは、山の中で暮らす名も知らぬ日本人が関わっているのではないかと疑いを持つ……。
こいつぁーなかなか難解なオカルト映画。
「新感染」のノリで観たら痛い目遭いました。あそこまで分かりやすいエンタメではなかった。
ぼけっと観ていたら理解不能に陥ります。
この映画を読み解くポイントは、
なのを知っていて、且つ、キリスト教に詳しくないと分かりづらい。
普通に口を開けて観ていたら、「何だコレ投げっぱエンドじゃねーか!」になってた予感。
以下はネットで考察を読んで思ったことなんですが、少々長いので、端的な感想を先に述べます。
①韓国産のゾンビ世界最強説。
(取り憑かれた人はゾンビ的な感じになります。肉を喰いちぎろうと襲ってくる。これがまたすっごくタフ。鋤で脳天刺されたのに動くし引っこ抜く。だから何で韓国産のゾンビはそんな頑丈なの)
②國村隼さんと子役の子の演技がやばい。
(四つん這いで鹿をむさぼる体当たりっぷりから、この映画で死ぬほど重要な『異質さ』を出してました。子役は『震える舌』感。いやまだコレ観てませんけど)
③祈祷のシーンがとても楽しそう。
(ニコ生で放送されたらかーくーじーつーにどんちき→└(^ω^ )┐♫ ┌( ^ω^)┘♫ の弾幕が舞い踊る系)
時間に止まったような田舎の村に、『よそ者』が訪れ、奇怪な出来事が起こり、それを『よそ者』のせいだと決めつけて、混乱と疑惑の果てに暴走する。
民俗学、土着系ホラーではよくある話です。古くは『異人殺し』『まれびと殺し』に由来する、人間の、弱さと愚かさ=人間らしさがガンガンに出てきます。
他とは違うのは、新約聖書に大きく影響されている点ですね。
『日本人』はイエス・キリストの同じ立場の役どころだった。
神について学んだ神父見習いだけが、『日本人』と同じ言語を用い、会話ができたのもそのためだった。
一連の事件は、疑いを持ったあげく暴力を振るった罰なのか、それとも救済の何かなのか。
『日本人』は、『祈祷師』は、『女』は、神なのか悪魔なのか。
誰を信じるべきだったのか。
どれが正しい選択だったのか。
判断はすべて観るものに委ねられる――。
あまりこういう系統の話は苦手なのですが、これはきちっと考えさせるような構成になっていました。お見事。
さてと私の考えとしましては、
神と悪魔の違いって、何だろう?
でした。
しょ――じき、人間を試すためにえぐい試練を与えるのならたとえ神様でも御免です。
『黒執事』という漫画が大好きなんですが、これは、『少年が神を捨てて、悪魔と契約する』物語です。
現在、話がすっごいことになっていて、彼が悪魔と契約した経緯が本誌で展開しているんですが、……きつかったです。
彼は神を捨てるのは当然だ、と思いました。
それもあって思ったんです。
神と悪魔の違いは、ご本人がそう名乗る以外に、
益なのか、害なのか。
その判断基準に依るものなのでは、と。
同じ虫であり、ただ生きて営みをしているだけなのに、絹糸を作り出す蚕や蜂蜜を生産する蜜蜂が益虫で、稲を喰らうバッタや血を吸う蚊は害虫なように。
同じ微生物の活動の結果の産物なのに、食べられるものは発酵で、食べられないものは腐敗なように。
自分にとって都合がよい、メリットがあるものが『神』で、
都合が悪い、デメリットがあるものが『悪魔』。
――と、私の心は告げて、私の頭はそう判断しているんじゃないのか。
と、思いました。
『日本人』を疑い、家を壊し、殴る警察官のジョングと本質的には一緒なんだな、と思いました。
ココで「悪魔は人の心のなかにいる」みたいなエエ感じの言葉を言うのは簡単ですが、ココは唯一『日本人』と会話を交わした神父見習い氏が最期に見たものから導かれた答えをひとつ。
――人は自分の目を通してでないと、物事現象を見ることができない。
偏見と先入観(そして思い込み)を自分は持っている、捨てることは不可能だと自覚することが大事……なような気がします。うん。
(冒頭の「ジャンプを今日読んだから今日は水曜日だとしても月曜日」はつまりこんな感じです。世界ってつまり個人の知覚とか認識で形成されてんだなーと思います。だからこそ自分の気の持ちようですべて変わる。これがいいのかわるいのかっ!)
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2018年3月19日 発売
「散りゆく花の名を呼んで、」
(「花は二度死に、名を失う」より改題)
集英社 j-BOOKS刊行
http://j-books.shueisha.co.jp/books/chiriyukuhananonawoyonde.html
第3回ジャンプホラー小説大賞銀賞受賞のホラーミステリ!
男子大学生の鹿住未来(かずみ みら)は、残留思念を読み取る、サイコメトリーと呼ばれる超能力を持っていた。母校の高校で教育実習を始めた未来は、生徒からホラー映画研究部の活動に誘われるが、彼が部活に参加したその日に部員の一人が異常な死を遂げ、他の部員も後を追うように次々と変死してしまう。
未来は、心を寄せる生徒・恵田桜香(えだ ほのか)を守るため、自身の能力を用いてその原因を捜査するうちに、特殊な交霊術「キラズさん」の呪いにたどり着く。遺言と異常死、名に込められた祈り…その全ての謎が明らかになるとき、切なくも怖ろしい驚愕の結末が待ち受けて…。教師と生徒との呪われた愛の行方は。
(Amazonさんより抜粋)
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