人生はB級ホラーだ。

良い作家さんになりたい鳥谷綾斗のホラー映画中心で元気な感想ブログ。(引っ越しました)

ニコニコ生放送~心霊写真部~

JUGEMテーマ:邦画

「写真の見方は、ひとつとは限らない」

「うぉお~~ほうほうほうほう!!!!」(※痙攣中)


写真


「俺の他に痙攣できるひといるの!?」


カメラ


今年で3年目となる、ニコニコホラー百物語の中で、圧倒的人気かつアイドル的存在、
『心霊写真部』シリーズ。
愛称は『痙攣部』、もしくは『ジョリーの良心』(※個人的)です。
そんな、ニコ生で映画が上映されて登場人物が痙攣するシーンがあるようなものならたとえジャンルがホラーじゃなくても『痙攣部』『痙攣部きたw』のコメが流れる、という何気にすごい影響力を持つ心霊写真部ですが、
このたび8月29日の一挙放送&生放送特番で、新作の製作決定が報じられました。
おっめでとうございまーす!!\\(۶•̀ᴗ•́)۶//

詳細はこちらです。
→心霊写真部応援プロジェクト
https://www.makuake.com/project/shinreishashinb/


監督と脚本は、永江二郎先生と福谷修先生に決まりましたが、キャストは未定だそうです。
ですがココまで来たら、キャストも中村静香さん、伊藤陽佑さん、戸田れいさん、倉内沙莉さんを続投して頂きたいです。
ちなみに、私も微力ながら力添えさしていただきます。✌('ω'✌ )三✌('ω')✌三( ✌'ω')✌


さて内容の感想です。

あらすじ。
女子高生・二宮佳夕は、『写真部』と書かれた教室の前に一人の女生徒が佇んでいるのを目にする。
『写真』にまつわる記憶を心に浮かべていると、部員である寺久保リリに声をかけられ、中に入ると、そこにはオカルトマニアの部長の牧村要がいた。
そこは『心霊写真部』だった。
『マスク殺人鬼』による犯行が頻発する中、『心霊写真部』に集まる恐ろしい写真の謎を、佳夕は二人の部員、そして屋上で会う黒タイツの少女と共に解き明かしていくーー。


【心霊写真部 壱限目】に、
『廃墟のきもだめし』/『カラオケボックスの顔』/『心霊プリクラ』が、
【心霊写真部 弐限目】に、
『落ちる女』/『うしろの手』/『黒いおともだち』が収録されています。


心霊写真部の特徴は、単なるホラーだけでなく謎解き要素も含まれていること。
恐ろしい心霊現象に遭いながらも、佳夕は部長とリリがめっちゃ痙攣している傍らで、懸命に考えて真実に辿り着きます。
そこが好きです。
ホラー映画(といっても自分は邦画にしか明るくないですが)はその特性上、どうしてもオチを投げます。
その中で、きちんとした起承転結、謎解きのカタルシス、すっきりする結末は貴重ですいやまじで。
あとはやっぱり登場人物でしょうか。とてもキャラが立ってて、漫画やアニメばりの区別しやすい個性です。

主人公の二宮佳夕ちゃん。見た目はやわらか可愛い系。そしてでかい(何がとは言わぬが花)。でかい。たぶん夢とか希望が詰まってるんだと思ってます。そんな彼女は土壇場でも諦めることなく頭を働かせ、理不尽な幽霊による災厄をはねのける強さを持ってます。
部長の牧村要くん。イケメン長身ヲタメガネ男子。しかもハーレム持ち。お家芸であり伝家の宝刀である彼の痙攣なくしては、この作品は語れません。(中の人すごい)
部員の寺久保リリちゃん。サイドテールが似合う元気系。ムードメーカーな彼女がいることで、場が明るくなり話も進みます。
キーパーソンの一ノ谷玲花ちゃん。黒髪ロングで黒タイツのミステリアスな美少女。一歩間違えたらイタいというか、アニメの亜流になりそうなところをうまく三次元化してて素晴らしい。


物語としては、『落ちる女』が好きです。
ラストのどんでん返しが衝撃的で、より悲しいものでした。やっぱり子供が事件に遭うのは辛いもんです。
いっちばん痛々しかったのは『うしろの手』。視覚的に痛いので少々要注意。


【心霊写真部 生特番】
新作の発表や、屋上で霊に対するアドバイスをする『師匠』こと一ノ谷玲花を演じられた倉内沙莉さんのとのサプライズテレフォン、ヒロイン役の中村静香さんがほぼ一切触れられてなかったのが寂しいなぁと思いながらもーー終わり近くになってからが本番でした。


「う わぁああ あああ  ああ あああ あ ああ   あ」


突然の女性の叫び声。消音のあとの雑音、戸惑った出演者とスタッフの映像。
俄かに緊張が走ります。何かのアクシデントがあったのは明らかで。
収録現場である『廃墟』の中を調べるかどうか、アンケートが出てきます。
『仕込みじゃない』と言いながら、ほの暗いランタンとノートパソコンを持って出演者たちが廃墟の学校の中を探索します。
途中にアンケートを挟み、ニコ生視聴者の総意で事が進む、リアルタイムのドキュメントホラーに変貌します。





生痙攣もありました。
そしてそのまま、最後の一人である監督も『何か』に襲われてエンディングを迎えます。
いやはやこれはすごかった。
ニコ生で人気を得た作品ならではの、サービス満点構成、
新時代のエンターテイメントって感じでした。
大満足の、『アンケート:1』です!


追記は雑感です。個人的な思い。などなど。


お化け

  【個人的思ひ出】
私の初見は確か2年くらい前のケーブルテレビで、そのときもあまり期待していなかったからか(すみません)存外面白く、続編どうなってるのかなーと調べました。ら、続編は未定という文字。
まあそのうち出るだろーと思ってそのときは忘れました。
去年、たまたまニコ生を開いたらこの番組で、「ああ懐かしいなーやっぱり面白いなー」と思いました。
そのあとはご存知、あの局地的大盛り上がりっぷりです。
いつの間にか『痙攣部』の愛称がつき、2014年1月にニコ生で特番もやって、続編希望の声がますます高まり、私のテンションも遅まきながら高まってきました。


【個人的萌え所】 ※読まなくてもいいです。
特に感想でもない萌え語りですが、この映画、いちいち私のツボをついてくるので困ります。
嘘です全然困ってません。ありがとうございます。映像でこんなに完璧な2.5次元があるとは嬉しい限りです。
そうだよな! 制服にニーハイは邪道だよな! やっぱハイソだよな! そして黒髪ロングの謎の美少女には黒タイツ必須で、セーラー服はかがんだときに見える素肌の背中こそが至高だよなーー!!
(『心霊プリクラ』で依頼者の女子中学生がお風呂でお化けに襲われているシーンを見ながら)
(※あらすじに『黒髪の少女』じゃなくて『黒タイツの少女』と書いたのは私が足フェチだからです)


【個人的な気持ち】
『心霊写真部』自体が好きで、だから続編が嬉しいという単純な気持ちはあります。
ですがもうひとつ、どうしても心に浮かぶことがあります。
以前、大好きで結末が死ぬほど気になる漫画が『単行本が売れなかった』『アンケートの結果が思わしくなかった』という理由で、打ち切りになったことがありまして。
普通、打ち切りになった作品は再び日の目を見ることはほとんど無い。と、思います。
だからこの作品が、ニコ生で、アンケート高評価で人気爆発、ネットで注目されて続編希望の声が集まって……という不死鳥のごとし復活劇を目の当たりにして、なんかこう……いろいろ思うところがあるわけで。

『声』が集まれば、えらいひと(この場合は制作会社)に届くし、動く。

なんかね。単純に嬉しいのと、希望を持っちゃいますね。
すべての打ち切り作品の希望の星かもしれません、『心霊写真部』は。
これがきっかけで、これまでの『大人の事情のために作者も読者も不本意すぎる未完の名作(候補)』が、ひとつでも多く救済されたらいいなーなどと、どこから目線の何様気取りで言ってみます。


続編ができるということの凄さを実感しました。
ありがとう『心霊写真部』。続編は絶対に観ます。キャスト続投してくれたら二回観ます。