アマプラで観たホラー映画シリーズです。
2019年製作、韓国のPOVモキュメンタリーホラーです。
【あらすじ】
7人の若者が、動画配信を目的にとある場所を訪れた。
場所は韓国最恐の心霊スポット・『コンジアム精神病院』。
戦時中は拷問施設、戦後は精神病院となり、大勢の患者が不可解な死を遂げ、院長も失踪か自殺したというこの廃病院は、閉鎖された後も幽霊の目撃情報が絶えない。
扉を開けたら必ず死ぬ402号室を主目的にし、彼ら彼女らの闇夜は深まっていく。
【ひとこと感想】
巧みな『引っ張り力』が光る、暗い部屋での鑑賞推奨心霊ショー。(韻を踏んでみた)
【3つのポイント】
①部屋の電気を消して観てみた。
②1:10くらいまでは『アイテム』と『予感』で引っ張る。
③1:10からは電気をつけた。
【①部屋の電気を消して観てみた。】
ここでひとつ告白なのですが、自分はPOV=主観映像のホラーが苦手です。
酔うのです。_(´ཀ`」 ∠)_
ガッタガタに揺れるカメラを観ていると酔うのです。
なので、たぶん集中しきれないと踏んで、電気を消して強制集中状況を作りました。
そこまでして観たかった。前情報がよかったので、万全の状態で挑みたかったのです。
結果、その判断は大当たりでした。
( ・ω・)<やったね!
【②1:10くらいまでは『アイテム』と『予感』で引っ張る。】
こちら、プロットは非常に単純。
『心霊スポットに金目当てで動画配信したら呪われちゃった』系です。
昔々、ホラー界で『愚かな若者』が向かうのは『田舎でキャンプ』がセオリーでしたが、たぶんこれからはこのパターンが新たな『お決まり』になるんでしょうなぁ。
けれどこの映画、1時間34分あるうち、なんと1時間は大したことが起こりません。
ひたすら廃病院の探検、再生回数を稼ぐためのやらせ、ほぼほぼ心霊現象は起こらないんですが、出てくるアイテムが怖かった。
特に以下のふたつ。
①精神病院の、スタッフと患者の集合写真。
(なんでそんなん撮ったん? おすましして座る院長の隣の、人形を持った男性の表情が不気味すぎた)
②胸のあたりに謎の四角い穴が空いている箱。
(ロッカーなのか棺桶なのか)
この小道具が、「何か恐ろしいことが起こりそう」的感情を誘発させ、心霊現象が起こっていないのに怖いという状態を生み出していました。
これはお見事。また、人物たちの『影』がよい演出でした。
でも人物たちに対する好感度はゼロなので、途中で、「コイツらとっととひどい目に遭わんかな」などと思いました。
【③1:10からは電気をつけた。】
1時間を過ぎた頃からやっと心霊現象です。
ミッドポイントは1時間10分。
恐怖のあまり、外に出た女子ふたりが取り憑かれるところ。
詳しくは書けませんが、
電気つけました。
[⊂二⊃]
:
:
∩ ∧_∧
(・ω・`)
( )
耐えきれんかった。
アレはダメだろう。画面も音声も心臓止まりかけたし夢に出るわ。
【まとめ:本作における心霊現象に対する所感(ツッコミ)】
ラスト20分の怒涛のように打ち寄せる心霊現象の数々に、思わず口に出してました。
「黒コンタクトやめろ! 黒コンタクトやめろ!」
「なんか内股で全裸の人いるんですけど」
「いや君ら(※動画配信の画面のサイドに、女の人が髪の毛で顔を隠した状態で椅子に座る画像があった)も動くんかい」
「襲われる瞬間って逆に怖くないよね」
「なんか後ろにいるんですけど」
「あーあの棺桶の四角い穴はそういう……ああ……」
間違いなく怖かったです。楽しめました。
是非とも真夜中、真っ暗な部屋で、ひとりきりで観てください。
( ´∞`).。oO(ミステリ要素のないホラー久々だったなぁ)