人生はB級ホラーだ。

良い作家さんになりたい鳥谷綾斗のホラー映画中心で元気な感想ブログ。(引っ越しました)

映画/血のバレンタイン

どうもこんばんは。そしてハッピーバレンタイン。

( ・ω・)<鳥谷です。

たまには全力でイベントに乗っかろうと思い、本日はバレンタインホラーの話をします。

( ・ω・)<と、その前に宣伝でーす。

 

集英社さんのチャットノベルアプリ・TanZakさんにて、

【殺人権利、お売りします。】

というブラックホラーが現在公開中です。
一応連載でして、今は5章になります。
クズ大学生が事故物件に住んでヒドイ目に遭いますので、よろしければ。

 

tanzak.onelink.me

 

🍬×🍫

 

この記事を書くためだけにアマプラでレンタルしてきました。
1981年制作、カナダのスラッシャーホラーです。

 

 

※注釈
原題のロゴが『MY  BL❤️❤️DY VALENTINE』という浮かれっぷりなので、こちらもハート増量でお送りします。(対抗意識)

 

 

【❤️あらすじ❤️】
アメリカの小さな炭鉱の町・ハニガー。
20年ぶりにバレンタインパーティーが催され、町全体が浮かれていた。
だが、市長の元に脅迫文が届く。
「バレンタインパーティーを開いてはいけない。血まみれのハートが警告する。2月14日のあの事件を思い起こすのだ」
それは猟奇殺人鬼・ワーデンの20年ぶりの復活を意味していた。

 

【❤️ひとこと感想❤️】
レトロチーププリティーな舞台×殺人鬼の血みどろ殺戮劇!

 

※全力ネタバレです。

 

【❤️3つのポイント❤️】
①スイート趣味な殺人鬼
②スパイシーな死体描写
③まったく盛り上がらない三角関係の結末は

 

【❤️①スイート趣味な殺人鬼❤️】
この映画の特徴は、舞台の可愛らしさ。
時代は1980年代のアメリカ。ポップカルチャー全盛期。
革ジャンを着た署長がパイプを吸い、市長が葉巻を吸いながらその辺をウロウロするというレトロっぷりです。

それらを彩るのは赤ベースのバレンタインの飾りつけ。
現代のようなスタイリッシュさ(LEDライトなど)はなく、画用紙で作ったような学生っぽいチープさが可愛いです。

なので殺人鬼も、ハート形のキャンディボックスに ❤️心臓❤️ を入れて脅迫します。

雰囲気に合わせていて素晴らしい。
血まみれのハート(臓物)がキッチンペーパーに包まれているのに死ぬほどツボりました。

作業着にガスマスクという無骨ないでたちなのに甘々趣味です。

(ちなみに殺人鬼・ワーデンの誕生した経緯は、

①炭鉱での作業中にバレンタインパーティーに行きたがった同僚たちに置き去りにされる。
②事故で生き埋めに遭い、仲間の人肉を食べて生き残ったけど狂気に取り憑かれて薄情な同僚たちを惨殺。
③それ以来バレンタインを憎むようになった。

――という、いかにもホラー映画っぽい理由でした💮)

武器はツルハシなんですけど、キャンディボックスの方が印象深いです。
その心臓を入れる用の、赤いハート型でフリルをあしらい、可憐なお花とリボンで飾った箱はどこで買ったんだ、どんな顔して買ったんだとツッコみました。(※1)

 

【❤️②スパイシーな死体描写❤️】
『色恋沙汰ではしゃぐ若者を殺人鬼が虐殺する』という単純明快、既視感バリバリな展開ですが、死体描写がとにかく良い。

お気に入りはワーデンの存在を喚起するおじさん。(八つ墓村の老女的なポジ)
パーティーをやめろと言っても聞かない若者に対し、ワーデンのギミックを作って驚かせようとするお茶目なおじさんです。
しかし彼も、ワーデンによる「バレンタインにはしゃぐ輩」に認定されてぶち殺されます。

「これはえぐい」と膝を打ったのは、『ウインナーを茹でる鍋で溺死させる』と『心臓を食い散らかす野犬』でした。
久々に嫌悪感を抱きました。見習いたいです。

(特に『ウインナー鍋』は、そうと知らない女子がウインナーをパンに挟むのがキッツくて最高でした)

(殺された青年の心臓も同じ鍋でいい感じに茹で上がってて、さらに冷蔵庫に死体があるのに気づかないというのがもう天才)

お化け屋敷のような味わいで楽しかったです✌️

 

【❤️③まったく盛り上がらない三角関係の結末は ❤️】
このように細やかな部分は非常によかったんですけど、全体的な印象は『……?』でした。
死ぬほど残念です。(血の涙)

何せメインである主人公たち、男→女←男の三角関係がまったく盛り上がらない。
都会に行っていた男・T.Jが戻ってきたら、別れた元カノ・サラは親友のアクセルと付き合っていた。
二人はサラを取り合って険悪になり……元カレ(ちょい悪で強引)と今カレ(優しい)、アタイはどっちを選んだらいいの……? というサラの揺らぐ様が描かれます。

大変失礼ですが心底どうでもいい。(強調)

二人がサラを助けるために結託するのは良かったです。

この三角関係は意外な展開で結末を迎えますが、これも「雑などんでん返し」という印象が拭えない。
(※1)も伏線といえば伏線だったんですけども。
残酷描写がカットされたバージョンなせいか、肝心な殺戮場面もあっさり。
イチャつくカップルの死体ではなく殺される様を見せてくれ。
ラストバトルものんびりしてました。

私個人としてはシンプルに、

殺人鬼・ワーデンに会いたかった。

(´・ω・)<……です。

 

【❤️まとめ:文句はあれど観て良かった❤️】
ちょっと不満だらけになりましたが、総合的には面白かったです。

最後に 『主題歌があらすじ』 という笑いどころも用意されていましたし、2009年のリメイク版も観たいです。

いかがでしたか?
(胡散くさいブログ風)

本当は一行ごとにハートをつけていたのですが、視覚の暴力にも程があったのでやめました。
たぶん二度とやりません。(目にうるさすぎた)

次回は3月7日月曜日、
2019年制作、韓国のコメディサスペンス激重ヒューマンドラマ、
『パラサイト 半地下の家族』の話をします。

 

鳥谷綾斗