( ・ω・)<ハッピーハロウィン!
👻🎃🍬💀🍪😈🐈⬛🦇
ゲオでレンタルした映画シリーズです。
1978年制作、アメリカのスラッシャーホラーの金字塔です。
【あらすじ】
1963年のハロウィン。イリノイ州の町で、ジュディスという少女が殺された。
犯人は彼女の弟、マイケル=マイヤーズ。
生まれつき理性や良心、生と死の感覚すら欠けた彼は、15年後のハロウィンに平和な町に降り立つ。
不死身の怪物・『ブギーマン』として。
【ひとこと感想】
テーマ曲がいつまでも耳に残る、死を司るエンターテイナー殺人鬼。
※全力ネタバレです。
【3つのポイント】
①1時間3分かかりました
②殺人鬼とは『死』という概念である
③と思いきやエンターテイナーだった
【前置】
突然の裏話ですが、本作を鑑賞するまで非常に微妙に苦労しました。
というのも本作、配信で取り扱いがない。ツタヤでレンタルしようとしても『取扱なし』という文字。
( ・⌓・)<なぜ???
『ハロウィン』なのに? ジェイソンフレディと並ぶ、愉快なスラッシャー野郎 残忍な殺人鬼なのに……? と森羅万象が信じられなくなりました。
(オタク特有のオーバーな表現①)
(ツタヤプレミアム独占のようです)
救いを求めてゲオに足を運んだのですが、あってよかったです。いのちが助かりました。(オタク特有の②)
【①1時間3分かかりました】
マイケル=マイヤーズくんが美女を殺すまで、1時間3分かかりました。
――というのが非常に意外でした。
正確には冒頭で6歳のマイケルが姉を殺すし、脱出のために車を奪う活躍やモブを強盗殺害するけれど、全体的な印象としては、『じわじわと忍び寄る』。
実妹のローリーを付け狙う彼が登場するたび、某BGMが流れるので便利でした。(?)
姿を現しては消えるので、アハ体験というか幽霊みたいな現れ方だなと思いました。一応生身のはずなのに。
なんなら、勤務中に恋人を連れ込み雇用主のベッドではしゃぐベビーシッターたちの方が怖いとさえ思いました。倫理観どうなってる???
そんな風に焦れていたところ、15年間マイケルを診てきたルーミス医師は保安官に訴えます。
ルーミス:「マイケルは何かを待っている」(意訳)
【②殺人鬼とは『死』という概念である】
↑
こちらは声を大にして、何度もでも主張したい個人的意見です。
この意見に対して、ブギーマンは最高のイグザンプルでした。
特に印象的だったのは、ローリーの友達のリンダを車内で殺害する場面。
後部座席にひそんでいたマイケルは、動くまで完全と闇と同化していました。
パッと現れては殺す。
包丁という身近な武器を使って、静かに容赦なく殺す。
最後の20分くらいまでローリーもまったく気づかなかった。
ゆえに対処することもなく、観客だけがハラハラさせられる話運びに、強く感じました。
日常に忍び寄るブギーマンは、
まさしく『死』そのものだ。
登場人物たちに「気づいて」と祈るけれど、それは決して届かない。
そんな神の視点的なもどかしさもありました。
静かなホラーだ……まさに死……などと思っていたら、
ラスト20分、ブギーマンは本領発揮しやがりました。
【③と思いきやエンターテイナーだった】
美女を殺したら次々と手にかける。
お楽しみ中の男女絶対殺すマン。
(これってつまり性交中が一番殺しやすいってことなんですかね)
さらに死体の扱いにもこだわりがありました。
死体を吊り下げるくらいならまだしも、なんと彼は殺した姉のジュディスの墓石をベッドに置いたのです。
( ・⌓・)<わざわざ墓石持ってきたん?
ブランコのように吊るされた死体、
勝手に開いた物入れに死体、
それを発見してスクリームするローリー、
弾けるお化け屋敷み、
結論、ブギーマンはエンターテイナーだった。
(思わず散文的になる)
(むしろ前半の静かさはこのための布石かもしれない)
【まとめ:案外おちゃめだった】
マスクのせいか完全無言なせいか、殺戮の動機がさっぱり分からないせいか、ジェイソン以上に人間味がないな〜と思いましたが、
死体をじっくり観察するなど、妙に行動が面白い殺人鬼でした。
いちばん笑ったのは、シーツを被って眼鏡をかけて殺した男になりすます場面です。
(いやアレなりすましているつもりなのか……?)
メモがひどい🤔
さて今宵は、ジャックオランタンの影がさまようハロウィン。
忍び寄るブギーマンの影には御用心を。
次回は11月7日月曜日、
1984年制作、アメリカのナイトメアホラー、
『エルム街の悪夢(1984年版)』の話をします。
鳥谷綾斗