人生はB級ホラーだ。

良い作家さんになりたい鳥谷綾斗のホラー映画中心で元気な感想ブログ。(引っ越しました)

映画/ハロウィン(1978年版)

( ・ω・)<ハッピーハロウィン!


👻🎃🍬💀🍪😈🐈‍⬛🦇

 

ゲオでレンタルした映画シリーズです。
1978年制作、アメリカのスラッシャーホラーの金字塔です。

 

 

 

 

 


www.youtube.com

 

 

【あらすじ】
1963年のハロウィン。イリノイ州の町で、ジュディスという少女が殺された。
犯人は彼女の弟、マイケル=マイヤーズ。
生まれつき理性や良心、生と死の感覚すら欠けた彼は、15年後のハロウィンに平和な町に降り立つ。
不死身の怪物・『ブギーマン』として。

 

 

【ひとこと感想】
テーマ曲がいつまでも耳に残る、死を司るエンターテイナー殺人鬼。

 

※全力ネタバレです。

 

 

【3つのポイント】
①1時間3分かかりました
②殺人鬼とは『死』という概念である
③と思いきやエンターテイナーだった

 

【前置】
突然の裏話ですが、本作を鑑賞するまで非常に微妙に苦労しました。
というのも本作、配信で取り扱いがない。ツタヤでレンタルしようとしても『取扱なし』という文字。

( ・⌓・)<なぜ???

『ハロウィン』なのに? ジェイソンフレディと並ぶ、愉快なスラッシャー野郎 残忍な殺人鬼なのに……? と森羅万象が信じられなくなりました。

(オタク特有のオーバーな表現①)

(ツタヤプレミアム独占のようです)

救いを求めてゲオに足を運んだのですが、あってよかったです。いのちが助かりました。(オタク特有の②)

 

 

【①1時間3分かかりました】
マイケル=マイヤーズくんが美女を殺すまで、1時間3分かかりました。

――というのが非常に意外でした。
正確には冒頭で6歳のマイケルが姉を殺すし、脱出のために車を奪う活躍やモブを強盗殺害するけれど、全体的な印象としては、『じわじわと忍び寄る』。
実妹のローリーを付け狙う彼が登場するたび、某BGMが流れるので便利でした。(?)
姿を現しては消えるので、アハ体験というか幽霊みたいな現れ方だなと思いました。一応生身のはずなのに。

なんなら、勤務中に恋人を連れ込み雇用主のベッドではしゃぐベビーシッターたちの方が怖いとさえ思いました。倫理観どうなってる???

そんな風に焦れていたところ、15年間マイケルを診てきたルーミス医師は保安官に訴えます。

 

ルーミス:「マイケルは何かを待っている」(意訳)

 

 

【②殺人鬼とは『死』という概念である】

こちらは声を大にして、何度もでも主張したい個人的意見です。
この意見に対して、ブギーマンは最高のイグザンプルでした。

特に印象的だったのは、ローリーの友達のリンダを車内で殺害する場面。
後部座席にひそんでいたマイケルは、動くまで完全と闇と同化していました。

パッと現れては殺す。
包丁という身近な武器を使って、静かに容赦なく殺す。

最後の20分くらいまでローリーもまったく気づかなかった。
ゆえに対処することもなく、観客だけがハラハラさせられる話運びに、強く感じました。

日常に忍び寄るブギーマンは、
まさしく『死』そのものだ。

登場人物たちに「気づいて」と祈るけれど、それは決して届かない。
そんな神の視点的なもどかしさもありました。

静かなホラーだ……まさに死……などと思っていたら、
ラスト20分、ブギーマンは本領発揮しやがりました。

 

【③と思いきやエンターテイナーだった】
美女を殺したら次々と手にかける。
お楽しみ中の男女絶対殺すマン。
(これってつまり性交中が一番殺しやすいってことなんですかね)

さらに死体の扱いにもこだわりがありました。
死体を吊り下げるくらいならまだしも、なんと彼は殺した姉のジュディスの墓石をベッドに置いたのです。

( ・⌓・)<わざわざ墓石持ってきたん?

ブランコのように吊るされた死体、
勝手に開いた物入れに死体、
それを発見してスクリームするローリー、
弾けるお化け屋敷み、

結論、ブギーマンはエンターテイナーだった。

(思わず散文的になる)

(むしろ前半の静かさはこのための布石かもしれない)

 

【まとめ:案外おちゃめだった】
マスクのせいか完全無言なせいか、殺戮の動機がさっぱり分からないせいか、ジェイソン以上に人間味がないな〜と思いましたが、
死体をじっくり観察するなど、妙に行動が面白い殺人鬼でした。

いちばん笑ったのは、シーツを被って眼鏡をかけて殺した男になりすます場面です。
(いやアレなりすましているつもりなのか……?)

 

 

ハロウィンの感想



 

メモがひどい🤔


さて今宵は、ジャックオランタンの影がさまようハロウィン。
忍び寄るブギーマンの影には御用心を。

次回は11月7日月曜日、
1984年制作、アメリカのナイトメアホラー、
エルム街の悪夢1984年版)』の話をします。

 

 

鳥谷綾斗