ソシャディに気をつけて映画館で観てきました。
( ゚∀゚)<またまたにゃっほー!!
明日はブログでソウシリーズの新作の話をします。
— 鳥谷綾斗💯*12/9 殺人権利4章連載スタート🍬 (@medeai) 2021年10月17日
画像は自分が唯一持ってるソウグッズ。
(7作目の前売り券のおまけ) pic.twitter.com/vRNcSpJZMB
2021年制作、アメリカのソリシチュホラースリラーです。
【あらすじ】
捜査のためなら独断で潜入捜査も厭わない系刑事・ジーク。
署長はジークに、新人刑事・シェンクと組むよう命じる。
町では、猟奇犯による警察官を標的にした殺戮ゲームを起こった。
それはジグソウの模倣犯だった……。
【ひとこと感想】
作品のオールリセットであり、次世代のジグソウが生まれ、『ソウ』はとうとう教科書になった。
※うっすらネタバレです。
【3つのポイント】
①珍しく邦題が分かりやすい。
②ゲーム性は少ない。
③動機は私怨だった。
【①珍しく邦題が分かりやすい】
前回の『殺人漫画』でも触れたように、「なんでそんな邦題にしたん???」と言うのは多いのですが、この映画に限っては例外でした。
原題の『Spiral:From The Book of Saw』から
『スパイラル:ソウ オールリセット』に。
本当に『すべて』『再び始動の状態に戻す』でした。
新たなソウシリーズの始まりを告げていました。
だもので。
ソウのマスコットであり案内人だったビリー人形がいない。あいつリストラされおった。(寂しい)
代わりに豚のマリオネットに代替わりです。
始まりのジグソウ、ジョン・クレイマーは写真だけの出演でした。
ですが、シリーズへのリスペクトは存分に。
クライマックス直前、『捕まったジークが目覚めると、足に枷が嵌められ、手元にはノコギリがあった』という状況には思わず膝を打ちました。
【②ゲーム性は少ない】
肝心のゲームの内容はいうと、バリエーションが豊富で工夫を凝らしていました。
のっけから、
①自分で舌を引っこ抜かないと電車で轢死。
です。
派手でとても良いです。
②指を犠牲にしないとプールで感電死。
③高熱のロウを顔に垂らされて背骨(脊髄?)を犠牲にしないと窒息死。
④拘束された状態でガラスの破片を打ちつけられて(釘打ち機くらいの勢い)、ジークに助けてもらわないと失血死。
③や④とかよく考えついたな&よく準備したなとか感心しましたが、正直、
( ・⌓・)<これクリアしても死なないか???
という印象が拭えません。
特に④は、ジークに選択肢があるので、犠牲となった人物にはどうしようもない。
明らかにゲームに不公平さがある。今までのシリーズとは明確に違っていました。
【③動機は私怨だった】
と思ったら、ゲームの仕掛け人の動機は『復讐』でした。
ちなみにこの作品、冒頭数分で「ああ、たぶんこいつが黒幕なんだろうな」ってのがなんとなく分かります。
(どうなんだそれ)
この仕掛け人は、最初から生還ルートを用意していなかった。
犠牲者たちを帰すつもりなんてなかった。
ジョン・クレイマーとはまったく異なる犯人像は、アメリカの刑法第8条が大きく関わっています。
アメリカ合衆国憲法修正第8条(Eighth Amendment)は、
アメリカ合衆国連邦政府が過度の保釈金や過度の罰金、
または、残酷で異常な刑罰を課すことを禁じる、アメリカ合衆国憲法の条項。
この条項があるからこそ、『彼』は、「罪を犯した人間を裁く警察」ではなく、「ゲームの仕掛け人」となることを選んだのです。
【まとめ:ジグソウ・キラーは原初の存在へ】
原題を振り返ってみます。
『From The Book of Saw』
つまり、この作品の黒幕は、『ソウ』という物語で――ジグソウが作ったゲームで学んだのです。
いかに残虐に、人間を試し、人間を死に導く方法を。
(※殺し方ではない)
『ソウ』という物語が『教科書』になってしまった。
――と言うのが、自分なりの解釈です。
(本当にそうなのかは分からない)
『ソウ』という作品が生まれたのが2004年。
この革新的な映画は、ホラー映画界に大きな影響を及ぼし、様々な模倣作品を生み出しました。
(レンタルビデオ店に似たようなデザインのパッケージがアホほど並んだことをよく覚えています)
それと同じ現象が、作品の中でも起こってしまった。
だからこの映画の世界線では、これからどんどん増えるかもしれません。
ジグソウの後継者でも弟子でもない、ただ模倣した人間が。
ジグソウの手法を使って、
人間を死のゲームで試す、ゲームの仕掛け人が。
……って考えると、ディストピアが過ぎてワクワク 目眩がしますね。
まだまだ続篇が出そうです。楽しみ。
次回は11月1日月曜日、
2013年制作、アメリカのホラー、
『ヘレディタリー 継承』の話をします。
( ・ω・)<その次はミッドサマーだよ!
鳥谷綾斗