人生はB級ホラーだ。

良い作家さんになりたい鳥谷綾斗のホラー映画中心で元気な感想ブログ。(引っ越しました)

映画/シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション

2019年の映画館映画のシメは、フランス版実写映画・『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』です。
吹替版です。「もうこのふたりだけでアニメ1本作れるのでは?」と噂の、七色の声を持つ山寺宏一氏と沢城みゆき氏の底力を感じてきました。

ネタバレありです。


【ひとこと感想】

「んほ~~~!! もっこりちゃんっ♡」と叫んでもいい世界観が最高なので叫びたくなる。

( ・ω・)<ウホッ。


【みっつのポイント】
①ほぼ完璧なキャラ再現とあふれるラブ&リスペクト。
②笑えるシモいギャグとたまに笑えないジョーク。
シティハンターの世界が大好き。それがすべて。


【①ほぼ完璧なキャラ再現とあふれるラブ&リスペクト】

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ポスターと予告で分かるとおり、キャラはまじそのまんまでした。
原作が写実的で、彫りの深い顔立ちの絵柄なので違和感ゼロ。雰囲気そのまんま。
特に海坊主さん。よくぞここまで作り上げたもんだを通り越して、「あっ、海坊主実在してた」でした。

ちょいちょい挟まる小ネタが楽しすぎた。
原作でおなじみのカラスのイラストが大事なところ(オブラートに包んだ表現)を隠すのに使われたり、ストリートのラクガキにいたり、最後は実写になってたり。
何故か『らんま1/2』のネタもあって、「好きなの??」ってなりました。


【笑えるシモいギャグと笑えないジョーク】

今更ですが、現代日本の価値観に照らし合わせると、シティーハンター結構やばいですね。
最近下ネタが下火になってきてるので、なんか久々に80年代~90年代的下ネタに触れると、「うぉお……」って感じです。

この漫画、ジャンプに載ってたと考えたら、かなり「まじかよ」になります。
なんせ主人公は美女と見ればもっこり(オブラートを取っ払うと股間をおっ立てる)して、一発(オブ(略)、夜の営みを要求する)する成人男性です。やべぇな。

なので実写に落とし込むのはかなり難しい。

アニメや漫画ではすんなり受け入れられる表現だけど、生身の人間では…ってのは多いです。


そこをとにかく底抜けに明るく描写して、からっと笑えるラインを突く。その姿勢、ブラボーです。(拍手)

しかし個人的に、もっこりの化身・冴羽さんには嫌悪感を覚えません。
小さい頃から読んでたのもありますが、なんやかんやで冴羽さん、絶対に無理強いはしませんので。

「じめっ」ではなく、「からっ」としていて、オープンスケベだから逆に清々しい、みたいな。

何より、あくまで女の人ファーストで優しい……というのが見て分かる。
断っても大丈夫そう。逆上とか絶対にしなさそう。あんなに強いのに力ずくでどうこうしないっていう安心感が伝わってくる。

と考えると、やっぱり魅力的なキャラクター像だと思います。数多くの女子をガチ恋に落とした理由も分かるってなもんです。

とはいえ。
ハムスターをレンチンするギャグ描写はちとキツかったです。
( ・ω・)<やべぇな。

ていうか、ジルベール(※何故あのオッサンくんに稀代の美少年の名前をつけたのだ)に惚れたカモの親子どうした。人間は特に死んでもいいけど動物はヤメロ。
(※その考えもどうなんだ)


【③シティーハンターの世界が大好き。それがすべて】
2月に観に行った、アニメの劇場版でも思いましたけど、制作陣はシティーハンターの世界観が大好きですね。

困っている美女が出てきて、お色気シーンがあって、強い男と女による超かっこいいアクションがあって、雑魚い敵は一蹴してハッピーエンド、そして香ちゃんとのラブコメのあとで流れる『Get Wild』。

とにかく外さない。俺たち(制作陣)と観客の観たいシティーハンターを提供する。
そんな断固たる魂とWildとToughを感じました。

大好きなんだな。
俺も大好きだよ。

あの、扇情的な美女を目にしたら「んほ~~~!! もっこりちゃんっ♡」と叫んでもいい世界観が。
(※現実でやったら失礼に当たることもあります。TPOをきちんと把握してケースバイケースで判断することをオススメします)

あの、完全なる悪の組織である敵を片っ端から掃討できる、勧善懲悪の世界観が。
(※現実は『敵対』はあっても『敵』は存在しないもの……かもしれない)

爽快感のある世界観が。
大好きなんだ。それがすべて。です。

老若男女共通の夢のヒーロー、シティーハンター
原作・アニメファンなら観て損は無し!


次回は手帳の話に戻ります。