人生はB級ホラーだ。

良い作家さんになりたい鳥谷綾斗のホラー映画中心で元気な感想ブログ。(引っ越しました)

十字屋敷のピエロ(著・東野圭吾)

JUGEMテーマ:ミステリ


またしても僕の主人は死んでしまったらしい。
おまけに何も見えなくなった。





十字の形をした屋敷を舞台に、富豪ならではの複雑な人間関係を軸にして、連続する不可解な殺人事件。
あらすじはこんな感じです。既存と違う箇所は、語り手は不幸を呼ぶというピエロの人形、という点です。
いえずっとピエロ君のターンでなくて、三人称形式で総帥の孫にあたる女性を主人公に物語は進んでいきます。

人形だから動けない、しゃべることもできない、だから殺人者は安心して彼の目の前で犯行を行いますが――この辺でワナが!
ヤラレターという感じです。

この事件は真犯人は誰か、それは人によって違ってくるのかもしれません。


ところでこの事件に出てくるトリック……眉毛の太い某名探偵の孫が出てくる某漫画に……ああ『占星術殺人事件』……de ja vu――ん。

関係ないですが、このピエロ君を追う人形師の悟浄氏が好きです