人生はB級ホラーだ。

良い作家さんになりたい鳥谷綾斗のホラー映画中心で元気な感想ブログ。(引っ越しました)

日商簿記検定試験(3級)

JUGEMテーマ:コラム


2016年2月28日、第142回簿記検定試験を受験して、合格しました。
やったね!!!


三度目の受験、三度目の正直でした。
これでダメなら諦めよう……とまでは行きませんでしたが、いつまでも係ってるわけにはいかねぇくらいには思っていました。

勉強法は、ほぼ独学です。
使用書籍は、
・みんなが欲しかった簿記の教科書 日商3級 商業簿記
・みんなが欲しかった簿記の問題集 日商3級 商業簿記
のみです。
また、
資格の大原さんが催されている、無料の公開講座と模擬試験を受けさせていただきました。
更に、
「折角勉強するんだから、使用する電卓もちゃんとしたやつが欲しい!」
と、形から入りたがる素人らしく、SHARPの電卓を購入。

この5つのアイテムで、私は三度目の正直を突破できました。

ちなみに。
前回の2回(6月と11月)に落ちたのは、完全に自分の努力不足・準備不足です。
やることをきちんとやれば、それほど難しくはない……と思います。
かと言ってよく言われる、
「簿記3級とかww 超簡単じゃんww」
は絶対に違います。
舐めてかかっては絶対に合格できない。そう思いました。

追記にて、自分のなりの所感をつらつらと。



  【受験のきっかけ】
なんか勉強したくなった。
1回目が落ちてからの再チャレンジは、もはやスキルアップどうとかの問題ではなく、意地の問題だった。


【購入の決め手】
アマゾンさんと相談=レビューを片っ端からチェック。
いくつかリストアップして、本屋で現物を手に取ってみました。
この教科書を選んだ決め手は、フルカラー、読みやすい、可愛いの3点です。
同じく電卓も、使われている数字のフォントが可愛いから、でした。(あとデザイン的にうちの林檎PCに合いそうだったから)
そうです見た目です。勉強なんてただでさえ気が重くなる作業、せめて楽しくやりたいじゃないすか。
(ちなみにノートはセンチメンタルサーカスの自由帳でした)
(↑罫線ノートより無地の方が書きやすい)
(↑意識高い系っていうか意識が宙に浮いている)


【読解力の大切さ】
試験の問題とは何故ああも問題文をややこしく書くのでしょう。意味わからん。
『A店はB店への掛けを支払うために振り出した手形を裏書譲渡されてC店への売掛金と相殺された。』
もっとシンプルに取引せぇや!! と、何億回思ったことでしょう。
世のお子さんに伝えたい。勉強が嫌いでも、せめて文章を読み切り、読み解く力はつけた方がよいと。
日本語が分からなかったら、問題文すら問題になる恐れがあるーーいわゆる『どこが分からないのか分からない状態』に陥りますよ、と。


【ヤマ掛けべからず】
大体外れます。

忘れもしない11月の141回。
6月の反省を踏まえて、ちょっと長めに勉強した自分は、ざざ降りの雨の中、試験会場に向かいました。
そして迎えた試験開始の合図。
セオリーどおり、第5問→第3問→第1問→第2問→第4問の順に解こうと問題を開けました。

絶対に出る!! と噂の精算表じゃなかった。
出たらやだな苦手だなと思っていた財務諸表だった。
しかも『現金』と『資本金』の欄が推定型。
それを目にした瞬間、『……何だこれ( °Д°)』という絶望的な一言が心の中で漏れ出ました。

そんなこんなで早々に『終わった』と思ったんですが、しかし諦めるのは腹立つのでやることはやりました。
更に第4問の穴埋め。(しかも選択制に非ず)
こんなん何年ぶりだよ!! とツッコみながらそれっぽい言葉で埋めていきました。

あのときの絶望感といったら。
だけどそれでよく分かりました。ヤマは外れるものだ。
下手に運に頼らず、幅広く勉強しておくのが安牌だと痛感しました。


【積み重なるので割と無駄ではない】
2月も受けようと思い、受験申し込みもしたのですが、どうしても寸前までやる気になりませんでした。(クズ)
ですが、本番の2週間前に受けた、大原さんちの模擬試験が自分に光を灯してくれました。
まったく勉強しなかったのにも関わらず、合格圏内の点数だったのです。
よくよく考えれば、この模試の問題自体は簡単なものでした。
(141回が難しかったのでその揺り返しで簡単なのが来るだろうという予想だったみたいです)
ですがそれでも、正解していくのは嬉しい。自分が出した答えが正しいと分かるのは嬉しい。何より電卓を叩いて、最後に出る合計がきれいに一致すると、清々しい晴れ晴れとした気分になります。

これでも一気に調子に乗った自分は、もう一度テキストを読み返し、分からないところはネットで調べ、ネットの無料講座を閲覧・視聴し、実はまったく手をつけていなかった問題集(そりゃ落ちるわ)も3回分の模試を全部やりました。
やることはやったんだ、と自信をつけるために。


【そして迎えた当日】
やっぱりヤマは外れた。

2回連続で第5問が精算表じゃないっていうのはどうなんすかね簿記のえらい人。
第2問と第4問のヤマは当たりました。商品有高帳と伝票記入。
しかし商品有高帳は先入先出法かと思いきやまさかの移動平均法。くっ、腹立つ(悔)

ですが割と余裕を持って解けたと思います。
ただし第1問の仕訳で、我ながらよく分からないミスを犯しましたが。
仕訳は素直にやろう、と改めて思いました。


という経緯を経て、私の5月から始まった簿記3級チャレンジは見事合格の四文字で幕を閉じました。
実際の簿記の作業はこんなもんじゃないんだろうなぁ、と思いながら電卓を叩きました。
やってよかったです。


2級を受けるのかはまだ未定ですが、それまで3級の知識をキープし続けるように、もうすっかりボロボロになったテキストやノートをたまに開きたいと思います。


【どうでもいい話】
割と長い間、

減価償却費を『めっかしょうきゃくひ』と呼んでいた。(滅してどうする)
・総勘定元帳を『そうかんじょーがんちょー』と呼んで言いづらいなと思ってた。(もとちょうです)

こんなんでも合格させてくれる簿記さんの懐の深さ。まじ尊い