アマプラで観た映画です。
2023年制作、アメリカ・中国の合作SFアクションでかつよサメ映画続編です。
【あらすじ】
メガロドン発見から5年後。
ジョナスは海洋不法投棄の取締官をしつつ、母スーインを亡くしたメイインの面倒を見ていた。
マナ・ワン研究所は設立10周年を迎え、所長ジウミンは幼魚から育てたメガロドン・ハイチとの絆を深めるのに忙しい。
ある日の調査中、ジョナスたちは海底ステーションを発見する。
【ひとこと感想】
前作よりすべてが大増量! でかつよモンスターパニック!(※犬は無事です)
※全力ネタバレです。
【3つのポイント】
①増えるのかと思ったら
②息苦しい海底探索
③リゾートサメ映画with古代生物
【①増えるのかと思ったら】
前作の感想ブログで、
( ・ω・)<『モンスターズ』ってことは増えるん?
と冗談半分で言っていましたが――
増えました。
メガロドンが増え、そのありがたみは減り。
(絶滅した古代生物という設定は星になった)
巨大タコや、水陸両用のデカいトカゲワニ魚(名称不明)が出てきました。
なんなら冒頭は白亜紀。食物連鎖の頂点に在る全盛期メガロドンが出てきます。
改めてこんなのと戦ったジェイソン・ステイサム、もといジョナスやっべーとか思いつつ、当人は不法投棄の船で大立ち回り。
ついでに『中国映画み』も濃くなったような。
まさかのスーインが死亡し、代わりのバディ役がその弟であり所長のジウミン。
彼も なんでこいつ死んでないんだ 八面六臂の大活躍。
そしてジョナスの戦う敵が、メガロドンに加え、
・レアアースを狙って環境破壊をする不届者&スパイ&傭兵
・巨大タコと謎のトカゲワニ魚
と大渋滞になり、タイトルに偽りなし! でした🦈🐙🦎🐊🐟
【②息苦しい海底探索】
さて前半、脱出ものに近かったです。
ヒラリー(吹替が朴路美さん!)率いる海底資源の不法掘削組織に狙われ、海底に放り出される一行。
(地滑り・瓦礫から逃れる潜水艦の場面、「ユニバでありそう」な迫力でした)
水深7,600メートルの海底を歩く、という展開なのですが、
あまりに美しく幻想的で、水の中、海の底だというのが不思議な感じ。どちらかというと宇宙歩行に近いイメージです。
未知の生物たちの領域。ゆらゆらと揺れ、キラキラと光るイソギンチャク状の生物。
うっとりと見惚れていたらヘビ(似の生物)に襲われる。
そして暗闇の中に何がかいる。
正体が見えないまま仲間が一人減り――酸素が残り少なくなると、途端に恐怖が増す。
美しさと紙一重の恐怖がありました。
それらを味わった後、メガロドンに襲われ、海底ステーションへ。
マナ・ワンのスパイもあっさり判明し、海底ステーションに閉じ込められます。
しかし我らがステイサム、じゃなくてジョナスは負けません。
なんと、
水深7,600メートルの海底を素潜りで移動するのです。
( ・ω・)<……
( ・ω・)<まあジョナスだからいけるか。
『副鼻腔に水を入れて60秒耐えればいける』と、調査員のリガスが言ったところで思考をぶん投げました。
いや実際いけるかどうかは分かりませんが。それはそれとして副鼻腔に水を入れるつらさをリアルに想像してしまってゾワっとしました。
その途中で、
( ・⌓・)<でけぇタコがいる……🐙
となり、ジョナスに恨みを持つ男・モンテスが現れ、
黒幕のヒラリーが クズ全開の発言 〜死に際が楽しみなやつ〜 をほざいたところで、脱出成功します。
船上での決戦からの――リゾート島です。
【③リゾートサメ映画with古代生物】
クライマックスで海洋サメ映画からリゾートサメ映画になるのはMEGのお家芸、ってなもんでして。
そしてリゾート島『ファン・アイランド』には、スペシャルビッグゲストがいました。
(ᐡ ᐧ ﻌ ᐧ ᐡ)ワンッ
ピピンちゃん――!?
前作でいちばんえらかった犬・ピピンちゃんです。なんでいるんだ。どんだけメガロドンと縁深いんだ。
そっから巨大タコも出てきて、リゾート地は悲鳴に染まり、
果たしてジョナスはサメと戦えばいいのかコマンドーたちと戦えばいいのか、
しかもトカゲワニ魚のおかげでジャングルパニック映画になり、
っていうか諸悪の根源のヒラリーがトカゲワニ魚で死亡ってのが惜しい気がする――
そんな観客(私だ)の混乱をよそに、ジョナスは 武器は手作りの銛のみというほぼ無装備で メガロドンと水上追いかけっこをしてました。
もはや観客置いてけぼりです。突然リガスが死者の金を盗むという外道になったのも含めて。
このトンデモ状況で、執拗にジョナスへの恨みを晴らそうとするモンテスは、「空気読めや」の一言です。
そんなだからジョナスに蹴られてメガロドンにお口キャッチされんだよエサ野郎!
タコの足を噛むピピンちゃんに癒されつつ、
ジウミンが往年のジャッキー・チェンばりの落下芸を見せ、
さらにジョナスが『ジョーズ』の名場面(サメに喰われそうになるのを足で蹴って食い止める)をパロったり、
巨大タコVSメガロドン
と、もーーーーめちゃくちゃでした。
しかしですよ。
( >ω<)<このめちゃくちゃこそ楽しいんだよなぁ!!
ハラハラドキドキ、ラストに向かうにつれて色々ぶん投げる。
それが許されるのがサメ映画――そんな鑑賞後感でした。
(※自分も真っ当な感想をぶん投げました)
【まとめ:「ガブリといくぜ オレはメガロドン♪」】
エンドロールに入る前、メガロドン視点の映像という面白さ。
そこから始まるRAPP。
♪( 'ω' و(و" ガブリといくぜ オレはメガロドン
捕食者の頂点 オレは有頂天 ₍₍ (ง ΦωΦ)ว ⁾⁾♪
聞きごたえしかないのでぜひ飛ばさずに。
そして最後に一言。
ピピンちゃんのご家族はもう山奥に引っ越せ。
【好きな場面:天然メガロドンのでかつよっぷり】
ジョナスたちがマナ・ワンの船で逃げ回っていた頃、メガロドン3頭もご到着。
スパイである雑魚キャラ・ジェスは、それを知っても余裕綽々でした。
ジェス:「このガラスは耐メグ仕様です😉👌」
→バリーーーーン!!&バクーーーー!!
……『耐メグ仕様』といっても、それはハイチ(マナ・ワンで飼育していたメガロドン)対象でしかなかった、というオチ。
天然メガロドン:「小娘と我を一緒にするな……」(ゴゴゴゴゴゴ……)
そんな主張が聞こえるかのようでした。
【おまけ:ダブルダディはいいものだ】
何故か死んでいた前作ヒロイン・スーイン。(非常に残念)
聡明なおてんばガールに育ったメイインには、『父親役』がふたりいます。
決戦間際、ジョナスたちはリガスにメイインを任せます。
リガス:「命をかけて守る」
メイイン:「私も命がけで(リガスを守る)」
ジョナス・ジウミン:「ダメだ!」「ダメ」
ラストシーンも、
メイイン:「まだ外出禁止?」
ジョナス・ジウミン:「当然だ!」
ダブルダディ、エモきかな。
🦈
さて、今回をもちまして2025年の『夏のサメ映画祭り』は終了です。
途中で休みを挟みましたが、ちょうど秋が深まった頃に仕舞いにできたかなと思います。
今年も楽しかったです。
最終的に 『予算潤沢サメ映画』縛り になりました。
来年は初心に戻って、『予算カツカツサメ映画』も楽しみたいと思います。あたたかみのあるCGが恋しいです。
祭りは終わりますが、サメ映画は永遠です。
だって『サメ』の季語は冬だから。
(まじで。大型で獰猛だからという理由だそうで。驚きました)
つまりサメ映画のシーズンはこれからなのです。
っていうかサメ映画って季語になるとしたら絶対に無季季語だよなと思います。
縛られない、自由であることこそがサメ映画の真髄。
これからもサメサメしていきましょう!!!
……。
( ・ω・)<なんだこの〆。
次回は10月27日月曜日、
2023年制作、韓国のホラーミステリ、
『トンソン荘事件の記録』の話をします。
鳥谷綾斗







