人生はB級ホラーだ。

良い作家さんになりたい鳥谷綾斗のホラー映画中心で元気な感想ブログ。(引っ越しました)

日常/殺陣体験をしてきました。

去る7月28日、大阪国際交流センターさんにて、殺陣体験をしてきました。

現在、経験値を上げようと色んなところに足を運んでいます。過去最高に腰が軽いです。まるで羽根が生えたかのようだ。
小説教室でも「いろんな経験をしましょう」と教えがあることですし。
ちなみにその小説教室で、「殺陣体験に行くんすよー」と言ったら、「何に影響を受けたか言われなくてもわかるw」と草生やされました。

大正解です。
(※思わず大文字)


【初めましての大阪国際交流センター
谷町九丁目にあります。駅から微妙に遠くて、若干迷って電話しました。その節は大変お世話になりました。


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講師は『殺陣専門助太刀屋・十八番』のリーダーである野内花峰(のうちかほ)先生。
(ブログを書く許可などはいただいております。ありがとうございます)

 

www.eonet.ne.jp


小柄で可愛らしい感じの方だったんですが、いざ刀を構えるととてもかっこいい。
明るくて親しみやすくて、何より所作がとても綺麗でした。
( ・ω・)<素敵だ。


【まずは座学で殺陣の起源から】
殺陣が「たて」と読むようになったのは、なんと大阪の道頓堀の弁天座で。
大正9年、沢田正二郎原案の「殺陣田村」が初演した時、だそーです。

( ・ω・)<ほほぅ。


【こいつぁ面白いなと思ったこと】

①侍の刀は長いけれど、ヤのつく自由業の方々の刀は短い上に飾りがついてて派手。
(今度、時代劇見た時にチェックしよう)

②目の隈取りは暗い舞台でも敵だとお客さんに視認してもらうためのもの。
(要は目印だったのか)

③殺陣と剣道は違う。
(パッと見、似たイメージですが、本質は全然違う。勝負と演劇。勝つ方と負ける方が完全に決まっている)

(『いかに相手を怪我させずにお客さんをハラハラさせるか』が命題)

(当たり前といえばそうなんですが、改めて聞くと「なるほど!」)

(……ていうかそれって、ものすごい高度な技術なのでは?)


200種類ほどの型を合わせてできた、舞踊化された歌舞伎の立ち廻りとはまた別の、リアリティにこだわった剣劇

それが殺陣なのだそうです。


【基本の型】
いただいた資料を引用します。括弧内のは自分なりの付け足しです。

 

①抜刀、正眼(刀を抜いて構える)
②上段(上に掲げる)
③真っ向斬り(正面から斬りかかる)
④正眼(構える)
⑤はっそう(顔の横、右側に刀を構える。映画のポスターでよく見るポーズ)
⑥逆はっそう(その逆)
⑦やなぎ(額の上あたりで横向きで刀を構える。これも映画でおなじみ。着物の袖で見え隠れする目がかっこいいやつ)
⑧正眼
⑨かすみ(正面に構えた刀を引く『突く』の事前運動)
⑩突き(思いっきり突く)
⑪血ぶるい(血をふるって落とす)
⑫納刀(刀をおさめる)

 

この他に、山形、切り上げ、回し胴斬り、残滓も見せていただきました。

説明が難しいので動画を貼っておきます。

 

殺陣集団「助太刀屋十八番」 女流剣士 野内花峰 ~SAMURAI~ - YouTube

 


【実践!】
野内先生から基本の型(かっこよかった&動画も撮らせてもらいました)を見せてもらい、スポンジ製の刀でいざ実践。
ちなみにこのイベントは海外の方(たぶん留学生がメイン?)との交流を目的にしているのでそこも楽しかったです。
『斬られる側』のやられっぷりにゃこだわりました。「ぐはぁ」とか言ったり本気で床に倒れたり。やはり散り際を意識してこそジャパニーズワビサビ。

あと、基本の型でいちばんかっこつけられるのは『血ぶるい』だと思いました。

ラストは時代もの映画で最高潮に盛り上がる百人斬り。
テンションの上がった私は、百人斬りの真ん中――つまり『斬る側』をやらせてもらいました。

( ・ω・)<これがはちゃめちゃに楽しい!!


何でしょうこの「強くなった」感。もっと言えば「今の拙者は緋村剣心でござる」感。

先生、センターの方々、受講生の方々、ありがとうございました!
これから舞台やミュージカル、映画で殺陣を見た時によりいっそう楽しめます!


【おまけ/思わぬ再会】
センターに行く前に、ちょっくらミナミのオタロードをうろうろしていました。
カンカン照りの炎天下、推しを求めて力強く歩を進める多くの人々の中で、中学・高校時代の友人に久しぶりに遭遇しました。
完全なる偶然です。

さて以下は、オタクとオタクが久しぶりに出会った時の会話です。
そういった場面を書く時の参考にでもどうぞ。


私「何してんのww」
友「入国してきた」
私「(この業界にいくつ国があると思ってんだ)どこの国?」
友「うたプリ
私「Σ(゚Д゚)!?」


この瞬間の私の驚きたるや。
何故死ぬほどおったまげたかというと、この友人氏はだいぶ重度のドルヲタの百合厨なのです。
それがまさかのうたプリ……と、おののきましたが、あとでよくよく考えれば別にそこまで不自然でもないなと思いました。
なんか川の流れに乗って海を通ったという感じが。(感覚で物を言うのもほどがある)


友「もう本当に転げ落ちるようにプリンセスになったから。坂ってレベルじゃないから。崖だったから」
私「分かりみ。私も崖から落ちるごとしに審神者になった。断崖絶壁だった」


その瞬間、我々はそこそこ心が通じ合っていたと思います。

久々に会えて嬉しかったよ友人氏。
藍ちゃんとお幸せに。