人生はB級ホラーだ。

良い作家さんになりたい鳥谷綾斗のホラー映画中心で元気な感想ブログ。(引っ越しました)

ファイナル・デスティネーション(映画)

JUGEMテーマ:Horror

 

こんばんは、なんか気づいたらバレンタイン終わってた鳥谷です!

 

「散りゆく花の名を呼んで、」勝手に宣伝カウントダウンイベント、その2を開催します!
どんちき└(^ω^ )┐♫ ┌( ^ω^)┘♫どんちき

 

(一応編集さんに知らせてはいる)
(たぶん見てない)
(見てたら拡散してくださーい(o*。_。)o)
(「どんちき」の元ネタ分からない方へ→ニコ生ホラーでよく出るアレです)

 

第2弾は「ファイナル・デスティネーション」です。

死のピタゴラスイッチ。面白いと言ったら倫理的にアウトな気がするけれど映画ならではの手法を惜しみなくぶち込んだ、名作B級サスペンスホラーです。

 

 

以下、ネタバレ注意。

 

あらすじ。

何人もの死者が出る凄惨な『事故』。

各作品の主人公は、その事故を予知し、死ぬはずだった数人が死を免れる。

だが、『死の運命』からは絶対に逃れられなかった。

 

シリーズは今のところ5作品。

ファイナル・デスティネーションは飛行機事故。

デッドコースターファイナル・デスティネーション2は高速道路の玉突き事故(ていうか丸太)。

ファイナル・デッドコースターは遊園地のジェットコースター(ていうかカメラ)。

④ファイナル・デッドサーキットはサーキット場(ていうか工具)。

ファイナル・デッドブリッジは鉄骨の吊り橋。

 

私は②のデッドコースターから観ました。邦題のせいでシリーズの二番目とは気づきませんでした。

ホラーっぽいタイトルだったので適当に録画したものを、大量の洗濯物を畳むお供として観始めたら、いつの間にか画面に釘づけになりました。

②の第一の犠牲者・エバンさんの死がすべての始まりでしたね。彼の死に様のインパクトは凄まじかったです。

何せ、

 

宝くじでお金いっぱい当たったやった(>ω<*)と高い腕時計なんぞを買って汚部屋に帰ってごはんの支度をしていたら排水溝に落としたアクセサリー(指輪?)を取ろうとして手が引っかかってコンロから火が出て消そうとしたら火が部屋のゴミに飛んで火事になりなんとか窓から脱出できたと思ったら非常階段から落ちてガラスの破片が散らばる地面に倒れてハシゴが落ちてきてでもそれがギリギリで止まってああ助かったと思った〇.1秒後にやっぱり落ちて目玉と脳みそ貫通して死亡暗転。

 

です。思わずぽかーー(°□°)ーーんになりました。

 

なんて凝った殺し方か。

 

ここまで死に方が凝ったホラーはなかなか無いのではないでしょうか。

 

・水が漏れたら漏電感電で死ぬ。

・勝手にゆるんだボルトで死ぬ。

・物が倒れたり落ちたら死ぬ。

・不穏な風が吹いたら死ぬ。

・転ばぬ先の杖というか転んだ先の杖で死ぬ。

・すごい勢いでなんか飛んできて死ぬ。

・安全運転と減速を忘れた車で死ぬ。

・セーフと思ったらやっぱり死ぬ。

 

という感じです。シリーズ全部見た後、日常のちょっとしたことが怖くなりました。

 

個人的に考えるこの映画のキモは2点です。

 

【テンションとテンポ】

エバンが良い例なんですが、死ぬまでにものすんごい危ない目に遭うんですね。

「あ、ああ……っ! 危ない!」と呼びかけるレベルです。

これが顕著なのが、②の歯医者ティム、④の美容院サマンサ、⑤の器械体操キャンディス。かなりヒヤヒヤしました。

きわどい描写で観客のテンションを張り詰めさせて、緊張させて画面に釘づけにさせる。

そして一瞬だけ緩ませて死を叩き込む!

という緩急がすごいです。

更にテンポが良い。ぽかぽか死にます。

たまに『死神』さんが手抜きをして、スピード違反の車にポーンと跳ねられる(④はひどすぎた……雑!!)のもまた一興です。

 

 

【ホラーアイコンの不在】

登場人物は、『殺される』ではなく『死ぬ』です。

この映画の戦うべき敵役は、『死の運命』そのもの。『死神』とうっすら呼ばれてますが、ある登場人物の推測に過ぎず、明示されてません。

言ってしまえば それ です。

ジェイソンやフレディのような分かりやすい存在はおらず、また、死の理由も特にありません。

もともと死ぬ運命だったのが、ちょっとしたアクシデント=主人公の予知夢で免れ、けれどそれを運命は許さず、何が何でも死に導く。

そういう物語です。

 

日本のホラー界には「『Another』なら死んでた」ということわざがあります。

(※ことわざ扱いでいいと思う)

 

それの類語が、「『ファイナル・デスティネーション』なら死んでた」です。

 

ただし『Another』は、死の理由も一応はありますし、逃れる手立ても、死をもたらすものの名前(『もう一人』や『ミサキ』…『ミサキ』はキッカケと言うべきか)もあります。

けれど『ファイナル・デスティネーション』にはそれが無い。

ただひたすら、圧倒的で絶対的な死が、回避できたと思っても必ず訪れる。

 

圧倒的で絶対的な死をもたらすものは、姿も無ければ名前も無い。

 

そういうものなのか…どうやって戦えばいいんだ…受け入れるしかないのか…?

と視聴後、哲学者気取りで考えました。

( ・ω・)<メメントモリ的な。←たぶん違う。

 

さてこちら、①から⑤まで観たら、なかなか心憎い繋がりが見えるので全視聴をオススメします。

ただし④は突然のエロス場面があるのでご注意を。(その人物の死に方はだいぶやばいです。こんな死に方あるかよ選手権ナンバーワンです)

 

 

 

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