2016年2月レンタルで視聴。
ねたばれを食らう前に観ました。
あらすじ。
80年代の静岡と東京を舞台に、理系男子・たっくんと歯科助手のまゆの、
誰もが覚えのある、大人になるための通過儀礼(イニシエーション)の恋物語。
これ煽り文句を考え直した方がよいと思います!
「ラスト5分のどんでん返し」とか「必ず騙される」とか「2回観る」とか、無い方がよいと思います!
※(個人の)率直な感想です。
基本的に全てを穿って物語を斜めから見るマジめんどくさいタイプの視聴者つまり自分は、
ワンピース
で、「あっ(察し)」になりました。
とはいえ、とても楽しめました。
ものすっごく胸がスカっとしました。( ・ω・)<ざまぁ。
見所は80年代後半の、『あの頃』ですね。ファッションとか可愛い。
寺尾聡さんの『ルビーの指輪』(大好きです)は絶対に流れるだろうな……と思ったら、ばっちり流れました。
すべてが明らかになったあと、監督が堤幸彦氏と知って、これこそ最大のオチだなと拍手喝采。
ああ監督の、意地のわるい(誉めてる)ほくそ笑みが見える。
ヒロイン・繭子の前田敦子さんはぴったりハマり役でした。
さすが堤監督。素材の良さを引き出すなぁ。
ラスト、たっくんの名前を呼ぶところの表情が特に。秀逸でした。
子どもみたいに無邪気な目。
自分が悪いーー不実なことをしているなんて、頭にカスリもしていない。罪なき純粋な。
そう。女は海。嘘を嘘と思っていない。というか彼女はそもそも嘘をついていない。
これが大人になるための通過儀礼なら、彼女はとっくに大人だったわけです。
エンドロールの『80's図鑑』もめちゃくちゃ面白かったです。
特に『ブルトップ』。あったあった。
更に『輪ゴムすだれ』。そんな過去があったんですね監督。