人生はB級ホラーだ。

良い作家さんになりたい鳥谷綾斗のホラー映画中心で元気な感想ブログ。(引っ越しました)

占星術殺人事件(島田荘司著)

『何してるんだ石岡君? 君はぼくを笑うべきだ。みんなも笑ってくれたまえ。
そこをいく君、君もぼくを笑ってくれたまえ。許す。ぼくは道化だった。
まったくこの事件のうちでこれがもっとも驚くべきことだ。
このぼくとあろう者がだ、こんな簡単な謎々でこんなにたっぷりもたつくとはね!
子供にも解る謎かけだぜ。そうなると急がなきゃな! 今何時だ! 石岡君』



ミステリ好きとして、今まで読んでなかったのが悔やまれる。

もっと早くに読みなさいよ! と嘆きながら、年間一億個死んでゆく脳細胞の追悼しまくってます。ああ馬鹿なひと。

躁鬱病御手洗潔(島田先生の昔のあだ名からて。可哀想すぎだ)占星術師のキャラが強烈で、常時何かとんでもないものを見てる気分でした。
気持ちは石岡和己さんにシンクロ気味。
あの素晴らしい論理は、私の求めるものです。

あのトリックは現代じゃ使えないのは確かです。
犯人の描写が現代の物語には無い、儚さやシンとした何かを感じさせます。
とにもかくにも、『その時代だったからこそ』という感じでした。
でもきっと普遍で不変だと思うのです。


↓書いてもいいのか悪いのかわからないので反転。

邪道かもしれませんが、私がミステリを好きになったきっかけは小学校のときに読んだ『金田一少年の事件簿』でした。
初めて買った漫画も『金田一』。なか●しでもセー●ームーンでもなく。……それってどうなのさ。後悔はないけど。
それでまあ、この物語に関しては非常に複雑な思いを抱いています。何もあんなそのまんま遣わなくてもいーだろう原作者。誰かつっこんでよマ●ジン編集部。
今は一応和解? したようですが。参考はWikipediaちゃん。


回を追うごとに進化していく(らしい)御手洗氏。今では完璧超人らしいですv