『パスタ――――――!!』
一言で言えば、国家擬人化歴史コメディ。
国家というよりもその国の民族? 風習? お国柄? ……がキャラクターの設定になってます。
よく、
『日本人は勤勉で真面目』(最近はそうかぁ? と思いますケドね)、
『ドイツ人は厳格で実直』(私的に軍隊のイメージが強いです)、
『イタリア人はなんかルルルと踊っている』(すみませんあくまで個人のイメージです)
と、十把一絡げな感じでまとめられますが、そんな感じのキャラ設定。
ベースはエスニックジョークですね。
たとえばこの中に、『イギリス』というキャラがいるのですが、彼は『元ヤンで現紳士で口が悪くキチクなんだけどツンデレでえろくて妖精が見えちゃうドジっこ』という設定が付いています。
普通の漫画のキャラクターだったら、そりゃ多重人格だろとツッコまれて終わりですが、そこを受け入れられるのがお国柄クオリティ。
現在、北イタリア南イタリアドイツ日本アメリカイギリスフランスロシア中国韓国スペインオーストリアハンガリースイスポーランドリトアニアエストニアラトビアギリシャトルコエジプトスウェーデンフィンランドベルラーシリヒテンシュタインカナダウクライナオランダノルウェーデンマークベルギーキューバセーシェルシーランド神聖ローマ古代ローマビザンツゲルマンキプロス北キプロスプロイセンなど、計……何国ですかコレ。
私は書籍が出る一年くらい前から、本家サイトさんの方にべったりと貼りついていたのですが、とにかく作品の量がすごい! 更新も早い! 更に管理人さん(作者さん)はサービス精神旺盛な方でした。
ファンメールの返事をもらったときは本気でPCの前で泣きました。(笑)
イヤイヤそれはともかく。
この本、残念な点は本家サイトさんを見ていない人はちょっと理解しにくい? 面白さが伝わりにくいところです。
そして線がザクザクしているのでやや見難いやも。
そこが持ち味だっ! と思えればそんなアナタは勝ち組。(誰と勝負してるんだ)
書籍化→ドラマCD化→アニメ化ととんとん拍子にメジャーになっていくヘタリアです。ちょっと寂しいと思いつつ、楽しみだとワクテカしながらも、
(ちょっと暗いので反転)
無いとは思いますがあらぬ誤解を受けたらどうしようと不安にもなります。
歴史をベースにしてますから、実際に起こった事件や戦争をネタに扱っています。
作者さんには絶対に害意はありません。が、こういう事柄は理屈で考えられない部分もありますし……うむぅ。アニメ化どうだろなあ……と思います。
国というよりも、そのキャラクターで見れると良いのですがね。
でもそれをきっかけにしてその国を好きになったり興味を持ったりすれば、それはとても
素晴らしいなことだと思います。
事実私は、この漫画に出会ってギリシャに猛烈に興味を持ち始めました。
学校の授業でイタリア語ドイツ語ギリシャ語をかじりました。かじっただけですが。
ちなみに余談ですが。
とことんまでハマりまくったら、キャラクターたちを国名ではなく人間名で呼ぶようになります。
(公式的にキャラには人間の名前がついてます。『もし人間の名前をつけるとしたらどんな名前か』という質問の解答で命名)
学生の方は世界史を学ぶ意欲が出てくる、非学生の方は世界史をまた学びたくなる。
そんな無敵なくらい素敵な漫画です。